この記事では、「外分泌」と「内分泌」の違いを分かりやすく説明していきます。
「外分泌」とは?
「外分泌」とは導管を通って体外や体腔に流出させる分泌される物です。
汗であったり唾液や胃液が外分泌される分泌物に分類されます。
例えば汗なら体内の汗腺で分泌され、導管を通って体外へと排出され、体外で蒸発して体温を下げるという仕組みです。
他にも胃液も分泌腺から出て導管を通り胃の中で食べたものを溶かしますが、このように体外であったり体の空になっている部分へと導管で運び出され、そこで作用するものを「外分泌」と言います。
「内分泌」とは?
「内分泌」とは血管を通って体内を巡る分泌物です。
外分泌と違いそれぞれに専用の導管はありません。
内分泌器官で作られた分泌物は毛細血管を通り、臓器などその成分が作用する場所まで血流に乗って移動します。
男性ホルモン女性ホルモンなどのホルモンはこの内分泌に分類される分泌物を指す言葉です。
血液は文字通り体中どこにでも繋がっているので、内分泌される物には全身に作用する分泌物もあります。
「外分泌」と「内分泌」の違い
「外分泌」と「内分泌」の違いを、分かりやすく解説します。
分泌腺から体外や体腔へと移って作用するのが「外分泌」で、分泌腺から体内の組織へと移って作用するのが「内分泌」です。
「外分泌」は導管という管状の部分を通って分泌物が移動しますが、「内分泌」は血管を通って分泌物が移動します。
また「外分泌」するものが作用するのは、基本的に分泌腺の近くです。
しかし「内分泌」するものは血液とともに全身を巡って分泌腺との距離を問わず全身で作用するものもあります。
まとめ
分泌されたものが体の外で作用するのか、体を構成している細胞の中で作用するのかというのが「外分泌」と「内分泌」の違いです。
何が「外分泌」で何が「内分泌」なのかは、内分泌のものは基本的にホルモンに分類されるので、ホルモンは「内分泌」、それ以外の分泌物は「外分泌」と覚えておけばいいでしょう。