「統合」と「併合」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「統合」と「併合」の違いとは?二語の違い

2つ以上のものが1つになることを表す言葉として「統合」「併合」があります。

2つの言葉は何を基準に区別されているのでしょうか。

この記事では、「統合」「併合」の違いを分かりやすく説明していきます。

「統合」とは?

「統合」とは、「2つ以上のものが対等な立場で合わさり1つになること」を意味する言葉です。

個別に存在していた2つ以上のものがお互いに平等な立場でまとまることを指します。

ケースによって違いはありますが、基本的には異なる個性を持つ存在同士がお互いを尊重し強調する目的で主体的に1つになることを表す言葉です。

「併合」とは?

「併合」とは、「ある存在が力によって別の存在を取り込み1つになること」を意味する言葉です。

一方がもう一方を力による支配という形で飲み込み1つの存在になることを指します。

取り込む側と取り込まれる側は基本的に対立関係にあり、争いに敗れた結果として力を失い支配的に取り込まれることを「併合」と表現します。

力による支配なので両者の関係は対等ではありません。

一般的には戦勝国が敗戦国を取り込み自国とする時に用いられる表現です。

「統合」と「併合」の違い

「統合」「併合」の違いを、分かりやすく解説します。

「統合」「併合」の違いは「対等性」です。

「統合」はお互いに対等な立場を保って1つになるのに対し「併合」は一方がもう一方を支配する非対等な形で1つになる、という違いで区別されます。

「統合」はお互いの合意によって成立しますが「併合」は強制的な支配という形で実行されます。

「統合」の例文

・『サービスごとにバラバラで不評だった予約システムがやっと統合された』
・『小学校の統合が進むと平均通学距離は長くなる』

「併合」の例文

・『大国が小国を併合する』
・『武力による併合は国際世論が認めない』

まとめ

「統合」「併合」は互いの関係性という明確な違いで区別されています。

ポイントさえ理解すれば難しくないので基準を理解して正しく区別してください。