この記事では、「供与」と「貸与」の違いを分かりやすく説明していきます。
「供与」とは?
「供与」とは、その対象に得をさせるという意味になる言葉です。
よって、「資金が供与された」と使うと、ほぼ一方的に資金が与えられたという解釈になり、その代わりに何かの代償があった場合には、このようには用いません。
よくニュースで、「利益供与があった」という使い方を耳にしますが、これは、その対象に何かしらの(一方的な)得があったという解釈になり、公的な立場の人がそれに絡むと、問題になる場合が少なくありません。
「貸与」とは?
「貸与」は、貸し与えるという意味になります。
アルバイトやパートにおいて、「制服貸与」といった表現があった時には、制服は貸してもらえる(特に仕事中の服装を自分で用意する必要はない)と解釈していいでしょう。
あくまで貸す、貸してもらえるというだけなので、その対象には返却の義務があります。
1日ごとに仕事終わりに返すという場合もあれば、雇用期間中はずっと借りたままといったようなケースもあり、返すことになるタイミングは様々です(最終的に返すことになれば、それはいつでも構いません)。
「供与」と「貸与」の違い
「供与」と「貸与」の違いを、分かりやすく解説します。
「供与」は、その相手に得になるように与えるという意味になります。
よって、単に与えるといった解釈ではなく、そちらが明らかに得だという場合にのみ用いることができます。
「貸与」は、貸し与えることで、与える訳ではなく、後で返してもらうことを前提に貸すという意味で使います。
また、多少上からの物言いになるニュアンスがある為、アルバイト先が雇用する側に使うような場合はいいですが、使う相手には注意が必要になります。
まとめ
「供与」と「貸与」は、このように違います。
「供与」は、ただ与えるという意味ではないという点に注意して使ってください。