この記事では、「大企業」と「大手企業」の違いを分かりやすく説明していきます。
「大企業」とは?
「大企業」という表現には、正確な基準こそありませんが、「中小企業基本法」の中で定める「中小企業」としての基準を逸脱している企業に対して便宜上使われています。
その基準では、資本金が3億円、従業員数が300人までの企業が中小企業となる為、それらを共に超えている場合に対して用いている言葉です。
ただし、それらを確実に満たしている必要はなく、それに近い企業にも使われることがあります。
「大手企業」とは?
「大手企業」は、先の「大企業」の中で、誰でも名前を知っているような有名な企業のことです。
こちらも厳密な定義はありませんが、例として、JR東日本やトヨタ自動車、パナソニックなどが挙げられます。
この「大手企業」と呼ばれる企業は、「大企業」の基準となる資本金や従業員数を遥かに上回っており、先の3社はいずれも資本金が2000億円以上で、従業員数も万単位です。
このような企業は安定性や給与面、また、そのような企業の一員になれるというステータス面などから、新卒の就職先としてとても人気があります。
「大企業」と「大手企業」の違い
「大企業」と「大手企業」の違いを、分かりやすく解説します。
「大企業」は、一般に「中小企業」と呼ばれる企業より、規模の大きな企業が対象になる言葉です。
現在では1万社以上がこれに該当し、それに対して中小企業は約400万社にも及びます。
「大手企業」は、その中でも特に規模が大きく、世間的に名前の知れた企業になります。
先に挙げた以外では、日立製作所やキヤノン、富士通などがそれに該当し、これらも新卒の就職先として何十倍という倍率になる人気企業です。
まとめ
「大企業」と「大手企業」は、このような違いになります。
「大企業」と言っても、その数は1万社以上に及び、その中のごく一部の突出した企業が「大手企業」と呼ばれるという関係になります。