この記事では、「任命」と「指名」の違いを分かりやすく説明していきます。
「任命」とは?
「任命」とは、何かの役職に就くようにという命令のことです。
「任命する」と使うと、命令することになり、「任命された」とした時には、そのような命令を受けたという意味になります。
もちろん、そのようなことができる人がするもので、された方は、まず従わないといけない(命令なので)と考えていいでしょう。
言葉としては、「来月から、○○営業所の所長に任命された」のような使われ方になります。
「指名」とは?
「指名」は、人を名指しすることです。
何かの目的があってことで、「任命」に近いこともありますが、そちらより軽い表現となり、正式なものではない場合にもよく使われます。
プロ野球の「ドラフト指名」がこのいい例で、「指名」によって、自分のチームに入ってもらうことが目的です。
「任命」とは違い、「その役目に指名されたが、丁重にお断りした」などと、決定的なものではなく、断ることもできる(状況にもよりますが)という点が、前述の軽さだと考えてください。
「任命」と「指名」の違い
「任命」と「指名」の違いを、分かりやすく解説します。
「任命」は、命令になる「指名」だと考えていいでしょう。
よって、ほとんどの場合で強制だと解釈して構わず、原則的に断ることはできないと考えてください。
「指名」は、一方的なもののこともあり、された方には断る権利があります。
ですが、半ば強制に近いこともあり、実質的に「任命」と同じ意味で使われる場合も珍しくありません。
また、「任命」は、対象が役職に限られると考えていい言葉ですが、「指名」は、様々なことがその対象になります。
先のドラフト指名のような使い方や、「飲み会の幹事に指名された」といったような使われ方もよく見聞きします。
まとめ
「任命」と「指名」は、このように違います。
「任命」の方が意味が重く、それをできる人でないと使うことができない言葉(その内容も含めて)となっています。