この記事では、「徐行」と「減速」の違いを分かりやすく説明していきます。
「徐行」とは?
「徐行」とは、運転免許の教習や試験を受けた人であればご存知だと思われますが、「すぐに止まれる速度で走る」という意味になる言葉です。
その為、具体的な速度(時速)についての指定はありませんが、自動車では、概ね時速10キロ程度で(それ以下)で走ることが求められると考えていいでしょう。
この「徐行」と書かれた標識や看板があった時には、そのように走らないと危険があるという意味で、「雪道なので、注意しながらの徐行が求められる」といったように使われる言葉です。
「減速」とは?
「減速」とは、速度を落とすことです。
高速道路上で「減速60キロ」と書かれた看板があれば、それは、時速60キロまで落とすようにという指示になり、その先に速度がもっと出ていると危険な急カーブなどがあると考えてください。
自動車だけでなく、乗り物の速度を落とすことに広く使える表現で、例えば、自転車に乗っていて、「緩やかな登りになっているので、漕がないとどんどん減速する」などと使ったり、電車でも、「停車駅では、構内に入る前からの減速が求められる」のように使われています。
「徐行」と「減速」の違い
「徐行」と「減速」の違いを、分かりやすく解説します。
「徐行」は、すぐに止まれる速度での走行のことで、これといった速度の指定こそありませんが、時速にして10キロ以下と解釈することが多いと考えておいていいでしょう。
「減速」は、速度を落とすことで、主に乗り物のそれに使われる言葉ですが、マラソンの後に、「敗因は、最後の坂の途中で減速してしまったことだ」のように用いることもでき、乗り物専用の言葉という訳でもありません。
まとめ
「徐行」と「減速」は、このように違う言葉です。
「徐行」に速度の指定がないことは、運転免許の試験にも度々出題され、一種の「引っ掛け」問題ともなっています。