この記事では、「啓発」と「啓蒙」の違いを分かりやすく説明していきます。
「啓発」とは?
「啓発」とは、誰かに対して知識を与える、正しい方向に導くという意味になる言葉です。
「啓発された」という形で使うと、役に立つ知識や教えを受けたという解釈になり、「教授の講義にすっかり啓発されたよ」などといった使われ方になります。
「自己啓発」という言葉がありますが、これは、自分自身の知識や能力を伸ばすことです。
このように銘打ったセミナーのようなものがよく開催されており、その為の方法を学ぶものだと考えていいでしょう。
よって、直接誰かに何かの教えを受けるようなものではありません。
「啓蒙」とは?
「啓蒙」とは、誰かに対して「啓発」することです。
意味としては「啓発」と同じで、その人に何かの教えを講じることになります。
「啓発」は、「自己啓発」のように自分に対しても使うこともできる言葉ですが、こちらは誰かにそれを行うと使う為の表現になり、自分に使うことはできません。
また、人に用いる時も「啓発」より上から行うという解釈になる言葉なので、相手に対する侮蔑になる場合があります。
よって、その場合でもできれば「啓発」を使った方がいいでしょう。
「啓発」と「啓蒙」の違い
「啓発」と「啓蒙」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉の意味はほとんど同じですが、「啓蒙」は、相手に対してのみ使うことができる表現になります。
そして、「啓発」と比較して、いわゆる「上から目線」になる言葉なので、実際にはあまり使わない方がいい言葉です。
「啓蒙された」という用い方では、その相手に上から色々と教えられたという解釈になり、この場合もその相手にそんなことをされたといったように、決していい意味にはならない言葉です。
まとめ
「啓発」と「啓蒙」は、このように違います。
「啓蒙」は、相手に対して使う為の言葉というだけでなく、「啓発」より偉そうな表現となってしまう点に注意してください。