この記事では、「経営戦略」と「事業戦略」の違いを分かりやすく説明していきます。
「経営戦略」とは?
「経営戦略」とは、その企業としての方針や、目標の達成の為の具体的なプランのことで、会社単位でのそれになると考えていいでしょう。
「今後の我が社の経営戦略として、○○の生産、及び販売に重点を置く」のような使われ方になり、その企業がどのような方向に向うかという意味で使われることが多い言葉です。
これがしっかりしていないことには、企業としての成長を望むことはできないと考えていいでしょう。
「事業戦略」とは?
「事業戦略」は、企業の事業部門ごとに定められる目標で、日々の業務の指針になるものです。
色々な事業ごとの部門がある企業においては、その事業ごとに違ったものが設定され、部門や部署におけるものを表して使われることもあります。
例えば、電気メーカーの製造部門では、この「事業戦略」として、ある製品の毎月2千台の製造がそれで、営業部門においては、その製品を平均して10万円以上で販売することといったような具合になります。
「経営戦略」と「事業戦略」の違い
「経営戦略」と「事業戦略」の違いを、分かりやすく解説します。
「経営戦略」は、企業としての指針となる内容を指して使われる言葉です。
ただし、「今年度は前年度比で、売上げ高10%アップが目標だ」といったようなものではなく、そのような目標の達成の為に求められる具体的な内容がそれに当たります。
「事業戦略」は、事業ごとの部門別に定める目標、及び目指す内容のことになり、「毎月顧客を100人ずつ増やす」といったようなものになります。
つまり、「事業戦略」は、「経営戦略」を支える存在になり、それらがあってこそ、「経営戦略」が成り立つという関係になります。
まとめ
「経営戦略」と「事業戦略」は、このように違います。
企業としての「経営戦略」から、各「事業戦略」が組まれることになると考えていいでしょう。