「経営破綻」と「倒産」の違いとは?分かりやすく解釈

「経営破綻」と「倒産」の違いビジネス・就職・転職

この記事では、「経営破綻」「倒産」の違いを分かりやすく説明していきます。

「経営破綻」とは?

「経営破綻」とは?

「経営破綻」は、その企業の経営を続けるのが不可能になった時に使われる言葉です。

経営の為の資金が回らなくなったことが原因で、「あの会社が経営破綻したらしい」などと用いられます。

企業は、赤字になったとしても、その途端にこの「経営破綻」となるものでもありません。

しかし、その状態から資金の調達が難しくなってくると、序々に負債が増え、最終的には「経営破綻」に追い込まれてしまいます。

こうなってしまった時には、以下の「倒産」となるか、「会社更正法」「民事再生法」によって、何とか存続させるかという決断を迫られます。

ただし、「会社更正法」は、株式会社でないと行うことができず、更に、一定の条件を満たしていなければいけません。

また、「民事再生法」の適用には、抱えた負債のきちんとした返済計画が必要になります。

「倒産」とは?

「倒産」とは?

「倒産」とは、先の「経営破綻」から、企業としての存続は難しい(事業の継続は不可能)と判断した時に、その企業を畳むことです。

先のように、法人組織(株式会社)であれば「会社更正法」「民事再生法」、個人事業でも「民事再生法」といった、「倒産」をさせない為の救済手段がありますが、それらが適用できなかったり、適用できたとしても、このまま続けるのは難しいだろうと思い、この「倒産」が選択される場合があります。

法的には「破産」となる為、その清算手続の終了と共に、法人の場合は法人格が消滅することになります。

「経営破綻」と「倒産」の違い

「経営破綻」と「倒産」の違い

「経営破綻」「倒産」の違いを、分かりやすく解説します。

「経営破綻」とは、それ以上事業の継続ができなくなった状態のことです。

「倒産」は、その後に選択する道の1つで、法的には「破産」という扱いになり、企業としての再生を断念したということになります。

「破産」には、法的な定義が存在しない為、「経営破綻」と同様の意味で使われることもあり、その場合は、法的な「破産」がここで説明した「倒産」となると考えてください。

まとめ

まとめ

「経営破綻」「倒産」は、このような言葉です。

日本航空(JAL)が2010年に「経営破綻」し、会社更生法によって立ち直り、現在に至っているのは有名な話です。