「遠足」と「校外学習」は、どちらも馴染みのある言葉ではないでしょうか。
なぜなら、小中学校を通じてこのような行事に参加した記憶が残っているからです。
さて、「遠足」と「校外学習」の違いは何でしょうか。
改めて考えてみると、同じような気もしますが、違うような気もします。
この記事では、「遠足」と「校外学習」の違いを分かりやすく説明していきます。
「遠足」とは?
遠足は学校行事のひとつであり、歩いて出かけることのできる範囲で行います。
そして、教室内で学ぶことのできない体験、団体行動などを目的としています。
遠足自体は明治時代から行われていて、子供たちは運動会と同じくらいに楽しみにしていた行事です。
そのため、レクリエーションの意味合いが強い行事であると言えます。
普段は給食を食べますが、遠足ではお弁当とおやつを持って出かける点が子供にとって最大の楽しみなのです。
また、事前に持ち物や歩く行程を記したしおりが配られ、その準備をきちんとすることから遠足は始まっています。
歩きやすい靴、お弁当を食べるために使用するレジャーシート、急な天候不順に備えるための折り畳み傘や雨合羽など、そしてこれらを入れるためのリュックサック。
そして、遠足後には遠足中の気付きや楽しかった思い出を作文に記します。
遠足は、ただ単に遠くまで歩く小旅行というだけでなく、机上では学べないことが体験できる絶好の学習機会と言えます。
ただし、現在は授業時間数の確保が最優先となっているために、遠足を取りやめにする学校は少なくありません。
「校外学習」とは?
様々な科目の授業を行う一環として校外学習が行われています。
例えば、社会科として地域にある工場見学、生活科として将来に役立つ職場体験などが挙げられます。
また、宿泊体験や修学旅行も校外学習のひとつです。
あくまでも学びありきなので、事前学習を行いながらどのような目当てのために出かけるのかを明確にします。
さらに、出掛けた先におけるマナーも重要視されていて、礼儀正しく見学を行うことやお世話になった人への感謝の気持ちをきちんと伝えることなどについても指導が行われ、従わなければなりません。
「遠足」と「校外学習」の違い
「遠足」と「校外学習」の違いを、分かりやすく解説します。
両方、校舎を出て学ぶという点は共通しています。
ただし、遠足は団体行動を学ぶレクリエーション色の強い学校行事です。
一方の校外学習は、様々な科目授業の一環として行われるために授業数としてカウントされます。
まとめ
「班別行動では、みんなで協力し合って行動すること」「時間厳守」というようなルールを決め、楽しんだ遠足や校外学習。
あまり記憶がないつもりでも、思い出すと様々な記憶が蘇ります。
あんなにも楽しかった遠足が行われなくなりつつあることは実に寂しいことです。
机上では味わえないワクワクドキドキする学習機会は是非とも続いて欲しいものです。