人事などで耳にする「降任」と「降格」。
この言葉には違いがあるのか。
この記事では、「降任」と「降格」の違いを分かりやすく説明していきます。
「降任」とは?
「降任」とは、地位が下がることです。
地位を下げ下級の任務に就けることを「降任」と言います。
そして、この「降任」という言葉は主に公務員に対し用いられる言葉です。
公務員の場合、民間企業とは異なり給与が下がるといったイメージはありませんが、例え、公務員でも「降任」となると給与は下がります。
公務員でも、「降任」となれば給与の減額が行われるのです。
職場環境においては、「降任」の場合、他の部署に移るということはなく、同じ部署内で下級の任務に就くことになります。
そのため、大きく仕事内容が異なるといったことは少ない点が特徴です。
では、なぜ、「降任」されることがあるかというと、その任務を遂行するにあたり適任ではないと判断されたことによるものとなります。
仕事を進めるにあたり能力が足りない、リーダー的な役割を担うことができない、そのようなことが理由で「降任」は行われます。
「降格」とは?
「降格」とは、地位が下がることです。
地位を下げ下級の任務に就けることを「降格」と言います。
そして、この「降格」という言葉は主に一般企業で用いられる言葉です。
一般企業で等級を下げる際に「降格」という言葉を用います。
「降格」することで、給与は減額されます。
ただし、部署異動などを伴わないことが多く、そのため、主な仕事内容に変化はありません。
具体的に仕事内容が変化することはないものの給与は減額されることになります。
では、なぜ、「降格」されるのかというと、主な理由は、その地位に対する役不足や能力不足が主な理由となります。
また、会社で決められた規則などに違反した場合にも「降格」が行われます。
「降任」と「降格」の違い
「降任」も「降格」も行われる内容はほぼ同じです。
今ついている地位から下げられる処分を指し、それに伴い給与は減額されます。
その地位に対し力不足と判断された場合や問題を起こした場合などが主な理由で「降任」や「降格」が行われるのです。
そのうえで、この2つの言葉の違いには、誰に対し用いられる言葉なのかといった違いとなります。
「降任」は、公務員に対し用いられる言葉。
「降格」は、一般企業で用いられる言葉となります。
この点が大きな違いとなり、一般企業のなかには、「降任」という言葉を用いるところもあります。
このように、「降任」も「降格」も行われる処分としてはおなに内容となります。
等級が下がるだけではなく、役職を解かれる際にも、この2つの言葉は用いられています。
まとめ
以上のように、「降任」と「降格」の違いは、誰に対し用いられる言葉かという点です。
公務員に対し用いられる言葉は「降任」。
一般企業で用いられる言葉は「降格」。
その点しか違いがない言葉となります。