この記事では、「引力」と「重力」の違いを分かりやすく説明していきます。
「引力」とは?
「引力」とは、物を引きつける力のことです。
例えば、磁石は鉄類に対してそれを発生する物体で、その力は「磁力」と呼ばれます。
その存在として、常にそれがあるという場合に使われる言葉なので、掃除機のスイッチを入れることで発生する吸い込む力などには用いません。
星にはそれぞれこれがあると言われており、その為に周囲を周回する衛星という存在があります。
例として、地球の周りを月が常に回っているのは、地球の「引力」に引きつけられているからです。
「重力」とは?
「重力」は、その地球などの星がもつ、星自体の自転による遠心力と総合した「引力」のことです。
主に地球のそれと考えて構いませんが、「月の重力は、地球の約1/6だと言われている」といったように、違う星のそれとして使われることもあります。
人間の体重や物の重さは、地球に「重力」があることで計測することができます。
ただし、それはあくまで地球上のことで、先の月では、これが地球の約1/6だと言われているように、地球で60キログラムある物体でも、そちらでは約10キロになると考えてください。
「引力」と「重力」の違い
「引力」と「重力」の違いを、分かりやすく解説します。
「引力」は、その存在自体がもっている物を引きつける力のことで、例えとして用いられることも多い言葉です。
その場合には、「彼には、人を引きつける引力がある」などという使い方になり、それだけ魅力があるという意味だと解釈していいでしょう。
「重力」は、地球などの星がもっている、自転によって発生する力も含めた「引力」のことで、これが存在しないと、重さという概念が無くなります。
どの星のそれも及ばない(ほとんどそれの影響を受けない)宇宙空間になると、「無重力」の状態になり、人間や物が浮いてしまいます。
実際の宇宙船の中の映像などで、そのような様子を見たことがある人も多いでしょう。
まとめ
「引力」と「重力」は、このように違います。
「重力」は、地上から離れるほど弱くなっていく為、地球の地上から9000mの高所では(他の条件は考慮しません)、地上より約0. 3%物体の重量が軽くなると計算されています。