「吏員」と「職員」は類似した意味を持っている紛らわしい言葉ですが、「吏員」と「職員」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「吏員」と「職員」の違いを分かりやすく解説していきます。
「吏員」とは?
「吏員(りいん)」とは、「平成18年度に改正される前の旧地方自治法に定められていた常勤・一般職の公務員」のことを意味しています。
かつては、地方公共団体の長の補助機関において、「吏員(正規の公務員・官吏)」と「その他の職員(雇用人)」という区別がされていました。
「吏員」というのは、国家公務員を今でも「官吏(上級職は官僚)」と呼ぶように、「正規雇用(常勤)の公務員」を意味している言葉です。
法令改正で現在では「吏員」の使用例は減っていますが、「消防吏員・徴税吏員」の法令用語は残っています。
「職員」とは?
「職員(しょくいん)」とは、「平成18年度の旧地方自治法改正で定められた公的機関で働く公務員全般」や「企業・組織において何らかの職業的役割を引き受けて働いている人」を意味しています。
特に役所や学校、病院などの公的機関で働いている公務員・それに準じる身分の人を、「職員」と呼ぶことが多くなっています。
かつて「吏員」と呼ばれていた常勤(正規雇用)の公務員は、法令改正後は「職員」と呼ばれるように変わってきています。
「吏員」と「職員」の違い!
「吏員」と「職員」の意味の違いを分かりやすく解説していきます。
「吏員」とは「改正前の旧地方自治法に定められていた常勤・一般職の公務員」のことを意味しています。
それに対して、「職員」とは「平成18年度の旧地方自治法改正で定められた公的機関で働く公務員」や「企業・組織で働く職業的役割・専門性のある人」を意味しているという違いがあります。
「職員」には「民間企業で働いている従業員・専門職の人」も含まれますが、「吏員」という表現は「公務員に限定された表現」であり、民間の会社員などは含まない明確な違いがあります。
まとめ
「吏員」と「職員」の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか? 「吏員」とは「旧地方自治法に定められていた常勤(正規雇用)の公務員」のことを意味しています。
それに対して、「職員」とは「平成18年度の旧地方自治法改正で定められた公務員(嘱託・非正規含む)」や「企業・組織で働く職業的役割のある人」を意味しているという違いがあります。
「吏員」と「職員」の違いを詳しく調べたい時は、この記事を読んでみてください。