この記事では、「熱意」と「意欲」の違いを分かりやすく説明していきます。
「熱意」とは?
「熱意(ねつい)」とは、「特定の事柄・目標に対する強い感情的な思い入れ」を意味しています。
「熱意」の言葉は、「ある活動が誰よりも好きである・その目的を達成するためなら他のことを犠牲にできる・とにかくその物事に強烈な興味や意欲を持っている」といった非常に強い感情のことを指し示しているのです。
また「熱意」には、「特定の物事を成功させたり達成したりしようとする意志・意気込み」といった意味も備わっています。
例えば、「彼は親から虐待されたトラウマのある子供たちを保護する児童福祉の発展に熱意を持っています」などの例文で使用することができます。
「意欲」とは?
「意欲」とは、「ある物事を積極的にやろうとする意志・気持ち」を意味しています。
「意欲」という表現は、「自ら目標の達成に向かう心理的な働き」を示唆しているのです。
「意欲」は「他から指示されてやらなければいけないと思う気持ち」ではありません。
「意欲」というのは、「人から言われてやるのではなく、自発的かつ積極的に何かをやろうとする意志」を意味している言葉なのです。
例えば、「新入社員の頃は、新製品を開発する意欲に溢れていました」などの文章で使用されます。
「熱意」と「意欲」の違い
「熱意」と「意欲」の違いを、分かりやすく解説します。
「熱意」と「意欲」は「ある目的を達成しようとする意志の働き」という意味は共通しています。
どちらも「ある物事をやろうとするやる気と関連する言葉」になっています。
ただし「熱意」には「意欲」にない、「特定の対象に対する強い感情的な思い入れ」という意味のニュアンスがあります。
「意欲がある」という「その事柄を実際にやろうとする気持ちがある」の意味になります。
一方で、「熱意がある」というと「実際にやろうとする気持ち」も含まれますが、それ以上に「感情的・意志的な側面における熱い思いや意気込み」に意味の重点が置かれている違いを指摘することができます。
「熱意」は「自分自身の内部にある強い思い・情熱」の意味合いが強いのですが、「意欲」は「自分の外部にある目標に向かって成し遂げようとする意志・やる気」の意味が強くなっています。
「熱意」の例文
・『彼女の捨てられた猫や犬を助けてあげたいという熱意が伝わってきたので、私はそのNPOに対する資金協力を申し出たのです』
・『壮大なビジョンを現実化しようとするのであれば、誰にも負けないくらいの強い熱意とそれを支える資金力が必要になってきます』
「意欲」の例文
・『真剣に学ぶ意欲がない人が、難関大学や難関国家試験に合格できる確率は非常に低くなってしまいます』
・『医学部に進学した当初、彼は患者思いの良い医者になるという意欲に満ち溢れていましたが、医師になってから人が変わりました』
まとめ
この記事では、「熱意」と「意欲」の違いについて説明しましたがいかがでしたか?
「熱意」とは「ある物事に対する熱い思いや強い意志、その情熱に基づくやる気」を意味しています。
「意欲」は「実際に何かをしたいと自分から思うこと」を示している違いがあります。
「熱意」と「意欲」の違いをリサーチしたい場合は、この記事の内容を参照してみてください。