「理一」と「理二」は国立東京大学の理系の分類名ですが、「理一」と「理二」の学部の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、東大の「理一」と「理二」の違いを分かりやすく解説していきます。
「理一」とは?
「理一」とは、「東京大学の入試を受験する際に選択する理科一類(理科Ⅰ類)」を意味しています。
東京大学の入試で選択する理系には、「理科Ⅰ類・理科Ⅱ類・理科Ⅲ類(日本最難関とされ東大理科Ⅲ類ほぼ医学部進学)」があります。
東大は入学してすぐに学部を決めずに、はじめは前期教養学部に所属します。
その後、自分の科類と入学後1年半の成績で進める学部が決まる「進学振り分け制度(進振り)」を採用しています。
「理一」は一般的に、「物理系・化学系・工学系」の学部に進学しやすい傾向があるとされています。
「理二」とは?
「理二」とは、「東京大学の入試を受験する際に選択する理科二類(理科Ⅱ類)」を意味しています。
「理二」は受験時の理科の選択科目で「生物・化学」を選択する受験生が多いことから、「生物系・化学系」の学部に進学しやすい傾向があるとされます。
ただ「理二」を選んで入学しても、「力学・電磁気学・微分積分学」といった物理学と関係の深い数学の授業は多いので、「理一」と「理二」の実際の講義・課題に大きな差があるとも言えません。
東大入試は問題自体は共通ですが、「入試合格最低点の低さ」から、入試難易度では「理一」よりも「理二」のほうが若干合格しやすいとされています。
「理一」と「理二」の違い!
「理一」と「理二」の意味の違いを、分かりやすく説明していきます。
「理一」とは「東京大学の前期教養学部における理科一類(物理系・化学系・工学系の進振りに有利な傾向)」のことを意味しています。
それに対して、「理二」とは「東京大学の前期教養学部における理科二類(生物系・化学系の進振りに有利な傾向)」を意味しているという違いがあります。
「理一」と「理二」の入試では、「理二のほうが理一よりも定員が少なくて倍率が高い傾向」があるものの、「理二のほうが理一よりも足切りライン・合格最低点からやや合格しやすい」とされています。
まとめ
「理一」と「理二」の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「理一」とは「東京大学の前期教養学部における理科一類(物理系・化学系・工学系の進振りに強い傾向)」のことを意味しています。
それに対して、「理二」とは「東京大学の前期教養学部における理科二類(生物系・化学系の進振りに強い傾向)・合格最低点では理一よりも若干合格しやすい」を意味しているという違いがあります。
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