「逐次」と「随時」の違いとは?分かりやすく解釈

「逐次」と「随時」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「逐次」「随時」の違いを分かりやすく説明していきます。

「逐次」とは?

「逐次」とは?

ある基準に従った順番通りに物事を行うさまという意味です。

順番がどうでもよく何かをすることではなく、ひとつひとつ順番を追って行うことを意味します。

小説には、シリーズで販売されているものがあります。

ひつとひとつの巻は独立しているのではなく、前の話しが次の話しとつながっています。

1巻を読んでから2巻を読まないと、2巻の内容を理解しにくいのです。

全部で10巻あるものだとすると、10巻を先に読んでしまうと物語の結末がわかってしまい、その後に1巻などを読んでもあまり楽しめません。

刊行は1巻の次に2巻、その次に3巻というふうに、順番に従って行われます。

順番はどうでもよいのではなく、決められた通りに次々行われるのです。

こういった、順番に従って次々行うさまを意味する言葉になります。

「逐次」の使い方

ひとつひとつ順番に従って物事を行うさまを指して使用をします。

順番に関係なく行うことには使用しません。

「随時」とは?

「随時」とは?

「随時」には2つの意味があります。

ひとつは、そのときどきです。

それぞれの人が状況を判断して、状況にあわせて行うさまを意味します。

あるパン屋さんでは、新商品をホームページで紹介しています。

紹介をするのは、新商品を店に出すときです。

「新商品が発売された」というそのときにあわせて、情報を公開しているのです。

このことは、状況にあわせて行っているといえます。

このパン屋さんのことだと「随時新商品を紹介」などといいます。

もう一つの意味は、好きなときにいつでもです。

日時を限定していないさまを意味します。

入園のことで説明をします。

ある幼稚園は、入園したいという人がいれば、いつでも受け入れをしています。

3月までに申し込みをして、4月に入ってくださいなど限定はしていないのです。

入園したい人はいつでも好きなときに入園することができます。

4月でもよいし、12月でもよいのです。

このことは「随時入園を受けつけている」といいます。

「随時」の使い方

そのときの状態にあわせて行うさまという意味や、日時を限定しないでという意味で使用をします。

「逐次」と「随時」の違い

「逐次」と「随時」の違い

「逐次」は、ひとつひとつ順番に従って物事を行うことです。

順を追ってという意味が含まれています。

「随時」は物事の進め方のことではなく、いつでも好きなときに、そのときの状態にあわせてという意味です。

「逐次」の例文

「逐次」の例文

・『逐次修正をする』
・『逐次投入をする』
・『逐次取り入れている』
・『逐次刊行物』

「随時」の例文

「随時」の例文

・『随時入学受付中』
・『随時更新をしています』
・『随時確認をする』
・『随時利用できます』

まとめ

まとめ

一方は決められた順番に従って行うこと、もう一方はそのときの状態に合わせて行う、好きなときにいつでもという意味を持っており、2つの言葉が指すものは異なります。