「援護」と「掩護」の違いとは?分かりやすく解釈

「援護」と「掩護」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、同音になる「援護」「掩護」の違いを分かりやすく説明していきます。

「援護」とは?

「援護」とは?

「援護」とは、その対象を助ける、守るという意味になる言葉です。

「社会的弱者を援護する為の法改正が~」のような使われ方になり、困っている人や団体などが対象になります。

頼ってくる人や団体に対して使うこともでき、「日本語が分からない外国人の援護の為に、専用の窓口がある」といった使い方をしても構いません。

言葉のニュアンスとして、その対象の味方になるという意味だと考えてください。

「掩護」とは?

「掩護」とは?

こちらの「掩護」は、戦っている味方を護ることの表現になります。

「後ろから掩護するから、先陣を切ってくれ」のように使うと、誰かが相手に対して向っていく様子に対し、後ろから味方として護ると言っています。

本来はそのような戦闘行為に使われる言葉ですが、そこから転じて、誰かが攻撃をしている助けになるという解釈でも用いられます。

例えば、社会の会議にて、「お前の主張は俺が掩護する」のような使い方をすることができます。

この場合、その発言者に同調して賛成するといったような言動が「掩護」になるという訳です。

「援護」と「掩護」の違い

「援護」と「掩護」の違い

「援護」「掩護」の違いを、分かりやすく解説します。

「援護」は、困っている対象を助けるという意味になる言葉です。

そして、「掩護」は、攻撃している味方の助けになることで、こちらはただ護るというだけでなく、一緒になって攻撃するという解釈になります。

よく「掩護射撃」と使われる言葉ですが、これを「援護射撃」と間違えている人が少なくありません。

「援護」には、攻撃するという意味は含まれない為、仲間や味方と一緒になって攻撃することになる場合、「掩護射撃」としないといけません。

この「えんごしゃげき」を漢字にするという問題は、過去に漢字検定でも出題されたことがあります。

まとめ

まとめ

「援護」「掩護」は、このように違います。

漢字が違うだけで、同じ意味だという訳ではないので注意してください。