「削減」と「減少」の違いとは?分かりやすく解釈

「削減」と「減少」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「削減」「減少」の違いを分かりやすく説明していきます。

「削減」とは?

「削減」とは?

「削減」とは、意図をもって減らすという意味になる言葉です。

「昨年度の失敗から、今期は予算が削減されるようだ」と使われた時には、失敗から(そうならないように)予算が減らされるだろうと言っており、「無駄を削減できた」のような使い方では、無駄だと分かっている分に対し、減らす気があってその通りに減らすことができたと言っています。

勝手にそうなるものではなく、必ず意図して行われることなので、「勝手に削減したようだ」といったように用いると、おかしい使い方になり、日本語として間違いです。

「減少」とは?

「減少」とは?

「減少」は、減ることの表現になります。

「ここ数年、世界の人口が減少している」などと用いられる言葉で、世界の人口が減っているという意味になります。

先の「勝手に削減したようだ」は、使い方として間違っていますが、この言葉に置き換えて「勝手に減少したようだ」とすれば、問題なく意味が通りです。

「減少させる必要がある」とすると、人為的にをそう行うという解釈になり、「削減」と似た意味で使うこともできる言葉です。

「削減」と「減少」の違い

「削減」と「減少」の違い

「削減」「減少」の違いを、分かりやすく解説します。

「削減」は、何かしらの意味をもたせて「減少」させることです。

その「減少」は、減ること、少なくなることを意味する言葉で、「減少した」と使えば、そのまま減ったと表現しています。

どのような理由からそうなったのは、意図的なのかといったことは問わない言葉なので、「減少させたい」とすれば、減らしたいという意図から行うと分かり、「減少してしまった」のような使い方だと、何故かそうなってしまった(もしくは、理由が分からない)ことを表しています。

まとめ

まとめ

「削減」「減少」は、このような意味になります。

一番の違いは、「削減」は、意図をもって行われる行為にしか使わない言葉だという点です。