この記事では、「観覧」と「鑑賞」の違いを分かりやすく説明していきます。
「観覧」とは?
「観覧(かんらん)」とは、「芝居・相撲などの興行、自然の美しい景色、絵画などを見物すること」を意味する言葉です。
「観覧」には、「本を見ること・本をざっと見て何かを調べること」といった意味合いもあります。
例えば、「今年の春は新型コロナウイルスの影響で桜を観覧できませんでした」や「専門書を観覧して調べました」といった例文で使用できます。
「鑑賞」とは?
「鑑賞(かんしょう)」とは、「芸術作品を見たり聞いたり読んだりして、その内容・価値・趣旨(意味づけ)を味わうこと」を意味している表現です。
「鑑賞」というのは、「主に絵画・彫刻・音楽・文学作品・映画などの芸術作品の価値や趣旨(意味づけ)を味わって楽しみ理解すること」を意味しているのです。
例えば、「私の趣味はクラシック音楽の鑑賞です」や「時間をかけて鑑賞するだけの価値がある映画です」といった文章で使われます。
「観覧」と「鑑賞」の違い!
「観覧」と「鑑賞」の違いを、分かりやすく解説します。
「観覧」も「鑑賞」も「対象を見ること」の意味は共通していますが、「観覧」が「芝居・スポーツなどの興行、自然の景色・絵画などを見ること」を意味しているのに対して、「鑑賞」は「人が制作した芸術作品を味わいながら見ること」を意味しているという違いを指摘できます。
そのため、「芸術作品の鑑賞」という表現はできますが、「芸術作品の観覧」という表現は一般的に使わないのです。
逆に、「相撲(芝居)の観覧席・観覧料」という言い方はありますが、「相撲(芝居)の鑑賞席・鑑賞料」という言い方はない違いも指摘できます。
また「観覧」には「本を見ること・本を見て何かを調べること」の意味がありますが、「鑑賞」にはそういった「本を見る」という意味合いはありません。
まとめ
「観覧」と「鑑賞」の意味の違いを詳しく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「観覧」という表現は、「芝居・興行・自然の景観などを見物すること」や「本を見て調べること」を意味しています。
「鑑賞」というのは、「音楽・絵画・彫刻・映画などの芸術作品の価値や意味を味わうこと」を意味している表現です。
「観覧」と「鑑賞」の意味の違いを詳しく知りたい時は、この記事の解説をチェックしてみてください。