時代劇によく使われている「たわけ」「うつけもの」という言葉は一体何がちがうのでしょうか。
それぞれの意味や語源も併せて紹介します。
「たわけもの」とは?意味や語源
「たわけもの」の意味と語源を紹介します。
意味
「たわけもの」は、「愚か者」「バカ者」という意味です。
自ら滑稽なことをしたり、イタズラが過ぎたり、よく考えずに愚かな行動をする人のことを言います。
語源
「たわけもの」の語源は以下の2つです。
1つめは「田分け」から来ているという説です。
大きな農家が、自らが所有している田畑を代々子供達に平等に分け与えて行くと、自分の田畑の面積が狭くなり、収穫量が減ってしまいます。
その為に家が衰退してしまうということから、自らの田畑を分け与えてしまう愚かな人のことを「たわけもの」と言う様になったのです。
2つ目は、「ふざける」という意味の「戯く(たわく)」という動詞が名詞化して、「たわけ」になったという説です。
「うつけもの」とは?意味や語源
「うつけもの」の意味と語源を紹介します。
意味
「うつけもの」は「うっかりしている人」「ぼんやりとしている人」「間抜けな人」という意味です。
ぼーっとしていて中身がなく、変わり者のことを言います。
因みに「織田信長」は「うつけもの」と呼ばれていたと言われています。
語源
「うつけもの」は、「からっぽ」という意味の「空ける(うつける)」という動詞からきているという説があります。
「からっぽ=ぼんやりしている=変人」として使われる様になりました。
「たわけもの」と「うつけもの」の違い!
「たわけもの」は、「自ら愚かな行為をする者」のことです。
「うつけもの」は、「ぼーっとしている変人、奇行に走る人」のことです。
することが「愚かで迷惑かどうか」という点で違いがあります。
まとめ
「たわけもの」と「うつけもの」は、同じ「愚か者」でも内容が違います。
時代劇で使われている時にはどの様なキャラなのかよく観察してみましょう。