「生来」と「元来」の違いとは?分かりやすく解釈

「生来」と「元来」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「生来」「元来」の違いを分かりやすく説明していきます。

「生来」とは?

「生来」とは?

「生来」は、「しょうらい」と読む言葉で、「生まれつき」という意味になります。

その人の性格や能力などがその対象になることが多く、「俺は生来、気が短い」と使った時には、生まれつき気が短いのだと言っているのと同じです。

「生来、それだけには長けている」のように用いると、生まれながらにそういったことが得意だという解釈になり、いい意味でも悪い意味でも使うことができる言葉です。

「元来」とは?

「元来」とは?

「元来」は、「がんらい」と発音し、「元(最初)から」といった意味で使われます。

「元来、これはそんな材質だ」とすると、元からそんな材質だと表現しており、「そんなことは元来許されない」とすれば、最初からそんなことは許されていないという意味になります。

挙げた例のように、この言葉は材質などという物体にも用いることができますが、「元来、こんな性格だ」のように使えば、元からそんな性格だと表せるように、人に対して使っても構わない言葉です。

「生来」と「元来」の違い

「生来」と「元来」の違い

「生来」「元来」の違いを、分かりやすく解説します。

「生来」は、その人の生まれつきの性格や能力などについて表現する際に使われる言葉です。

先のように、使い方次第でいい意味にも悪い意味にもなり、「生来だから仕方がない」と使うと、生まれつきなので変えようがない、どうしようもないといったことが表現できます。

「元来」は、元からそうだという意味で使う言葉で、最初からそういうものだという解釈にもなります。

人の性格に、「元来、頑固な人だから」のような使い方をすることもできますが、知っている範囲で「最初から」という意味になり、「生まれつき」という意味は含みません。

まとめ

まとめ

「生来」「元来」は、このように違う言葉です。

これらは似た意味になることも多いですが、「生まれつき」と言いたい時には「生来」とすると覚えておきましょう。