この記事では、「出頭」と「出廷」の違いを分かりやすく説明していきます。
「出頭」とは?
「出頭」とは、名詞で、官庁などの呼び出しを受けて、出向くことを言います。
それ以外の意味に、他より抜きん出る、出世する、主君の側に近くつとめるといったものもありますが、あまり使われる機会はないでしょう。
一般的には「呼び出しがあり、出かける」という意味で使われると覚えてください。
また「出頭命令」という言葉がありますが、これは裁判所が被告人に出す命令のことです。
指定の場所に出向くように命令を出しますが、それに応じない場合は捕まえて連行することができます。
「出廷」とは?
「出廷」とは名詞で、裁判に関係することで法廷へ出るという意味になります。
「出廷する人」とは、必ずしも被告であるわけではありません。
「証人として出廷する」という場合もあります。
つまり「出廷」したからと言って、何か悪いことをした、疑いがあるというわけではありませんので注意してください。
「出頭」と「出廷」の違い!
「出頭」と「出廷」の違いを、分かりやすく解説します。
この二つの言葉は意味合いが全く違いますので、意味を正しく理解して使い分けるようにしましょう。
「出頭」とは、官庁などの呼び出しを受けて出かけるという意味になります。
「出頭を求めるが応じない」「出頭命令に従いなさい」「裁判所に出頭する」という言い方をします。
一方で「出廷」ですが、これは裁判に関することで法廷に出るという意味になります。
ですから「裁判所から出頭命令があり、裁判に出廷することとなった」という文章も成り立つわけです。
「出頭」と「出廷」はまったく違う言葉で、それぞれの意味を覚えておいてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「出頭」と「出廷」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
この二つの言葉は似た印象を受けるかもしれませんが、意味合いは違うものとなります。
それぞれの意味を覚えて、混同しないように気をつけてください。