この記事では、「序二段」と「序の口」の違いを分かりやすく説明していきます。
「序二段」とは?
「序二段」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「序二段」は「じょにだん」と読みます。
「序二段」は、大相撲で「三段目」の下、「序の口」の上の位置を指します。
大相撲では、入門するとまず「序の口」という地位になります。
「序の口」で勝ち越すなど、好成績を上げると、「序の口」の中での順位を上げていき、「序二段」になることができます。
さらに、「序二段」で好成績を上げると、「三段目(さんだんめ)」となり、「三段目」で勝ち越しなどを繰り返すと、「幕下(まくした)」になります。
「三段目」の定員は約200名、「幕下」は約120名と人数が決まっています。
その後、定員約28名の「十両(じゅうりょう)」になると「関取(せきとり)」と呼ばれることになります。
「十両」以上の地位に立つと、給料をもらうことができるようになります。
「十両」の次は「幕内(まくうち)」となり、「幕内」の中でも、勝ち越しを続けると、「小結(こむすび)」や「関脇(せきわけ)」になれます。
さらに、三場所で約30勝以上を上げると、「大関(おおぜき)」になり、さらに「大関」として二場所連続優勝、または優勝に準ずる成績を上げると、「横綱(よこづな)」になることができます。
このようなピラミッドがある中、下から二番目の地位に位置するのが「序二段」となります。
「序の口」とは?
「序の口」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「序の口」は「じょのくち」と読みます。
「序の口」は「相撲で一番下の地位」という意味があります。
また「序の口」には、「物事の始まったばかりのところ」という意味があります。
例えば、7月ころに、熱さが厳しくなってきたとき、まだ暑さが始まったばかりであることから、「この暑さは、まだ序の口だ」などと言います。
また、会社で仕事を始めたとき、初日の仕事を終えてほっとしていると、「まだ今日の仕事は序の口だ」などとたしなめられるかもしれません。
その時に、「序の口の仕事の割には、とても大変だった」と、自分の考えを文章にすることができるかもしれません。
「序二段」と「序の口」の違い
「序二段」と「序の口」の違いを、分かりやすく解説します。
「序二段」と「序の口」は、大相撲の地位のことで、一番下が「序の口」、下から二番目の地位が「序二段」という違いがあります。
さらに、「序の口」には、「物事の始まったばかりのところ」という意味があります。
このような意味で使う場合は、「序二段」ではなく、「序の口」を使うようにしましょう。
まとめ
「序二段」と「序の口」の違いについて見てきました。
大相撲の地位を指す言葉で、とても似ていますが、「序二段」は下から二番目の地位、「序の口」は最下位という違いがあります。
2つの言葉の違いを知ることで、大相撲を楽しむとき、2つの言葉をきちんと使い分けることができるようになりそうです。