将棋は様々な駒を使って戦うゲームですが、もっとも強い駒としては「玉」と「王」がありこれを取ることで勝利になります。
この記事では、「玉」と「王」の違いを分かりやすく説明していきます。
「玉」とは?
将棋の駒で最も強くこれを取ることで勝利が決まるものとしては「玉」があります。
駒としては「玉将」と呼ばれるものであり、こちらは宝石など貴重なものという意味が存在します。
将棋は古い時代からプレイされてきたボードゲームですが、初期の平安時代には様々な宝石を奪い合うゲームだったのが特徴です。
そのために一番効果で強い駒に対して「玉」を使ったという説があり、その他の宝石である金や銀などを戦略的に手に入れるというゲーム内容として遊ばれていました。
平安時代も戦争などは起こっていたのですが、この頃はまだ貴族の遊びでプレイされていた側面もあり、このことから絢爛豪華なお宝の争奪戦という意味の方が強かったとされています。
「王」とは?
将棋の駒として最も強くこれを取ることで勝利が決まるもう1つの駒としては「王」があります。
駒としては「王将」と呼ばれるものであり、こちらは名前の通り将軍や王様という意味が存在します。
将棋は平安時代から遊ばれていたゲームとして知られていますが、特に戦国時代には将棋を戦争に見立てる遊び方も多くなってきており、この時代に「王将」が生まれたという説もあります。
「王将」の由来には色々なものがありますが、豊臣秀吉が戦国時代に天下統一をしたことから将棋でもオンリーワンな「王」を作りたいと思った説は有名です。
「玉」と「王」の違い
将棋における「玉」は平安時代に生まれたもので宝石を表す意味があります。
「王」は名前の通り王様や将軍を表す意味がありますが、ゲームの進行としては特に能力が変化するものではなく、あくまでもゲームでの視認性を高めるだけの違いとなっているのが特徴です。
「玉」は下位者が持ち「王」は上位者が持つというルールも存在しますが、一般人が将棋をプレイする分には1Pか2Pかの違いとなっているのでどちらを選んでも構いません。
将棋のタイトル戦として「王将戦」は存在しますが、「玉将戦」は存在しないので使う際には気を付けましょう。
「玉」の例文
・『元々は玉将しかないのは初めて知りました』
・『王将にいたずら書きをして玉将にしたら怒られました』
「王」の例文
・『前人未到の王将戦が始まり、インターネット中継も盛り上がっている』
・『最年少で王将戦を勝った彼の記録は、今後しばらく抜かれないだろう』
まとめ
将棋に限らず戦争をシミュレーションしたゲームは世界でも色々なものがあります。
将棋、チェスなどは一番強い駒が「王」やキングといる存在であることが多いのですが、平安時代の日本では一番強い駒が「玉」という宝石であったのは特徴的です。
将棋は「玉」という宝石を奪い合うゲームであり、それが段々と「王」を倒すゲームとなっていき現代でも様々な人が楽しんでいます。