「相打ち」と「共倒れ」の違いについて紹介します。
さらに「相打ち」と「共倒れ」を使った例文と意味を紹介し、解釈して行きます。
「相打ち」の意味や使い方
「相打ち」には、「双方が同時に相手をうつこと」という意味があります。
また「勝ち負けのないこと」という意味があります。
そのため、誰かと誰かが、同時に相手をうった様子を見た時、「相打ち」という言葉を使ってみましょう。
例えば剣道の試合では、双方の剣士が同時に、面や胴を決めた場合、「相打ち」となり、その時点では勝ち負けがつきません。
このような様子を、「剣道の試合で、相打ちになり、勝負が決まらない」などと「相打ち」という言葉を使って説明できます。
「共倒れ」の意味や使い方
「共倒れ」には「互いに競争し合ったり助け合ったりした結果、両者がともに成り立たなくなること」という意味があります。
例えば、ファストフード店が乱立した地域で、客を取り合って、全ての店舗の売り上げが落ちてしまい、商売が成り立たなくなるということがあるかもしれません。
そのような様子を、「ファストフード店が乱立し過ぎて、共倒れになった」などと「共倒れ」という言葉を使って説明できます。
「相打ち」と「共倒れ」の違い
「相打ち」と「共倒れ」という言葉の違いを紹介します。
「相打ち」には、「双方が同時に相手をうつこと」という意味があり、転じて「勝ち負けのないこと」という意味があります。
一方、「共倒れ」には「互いに競争し合ったり助け合ったりした結果、両者がともに成り立たなくなること」という意味があります。
二つの言葉は似た意味を持ちますが、「相打ち」は「引き分け」を意味することがありますが、「共倒れ」の場合は、「両方負け」という意味になります。
「引き分け」と「負け」というニュアンスの違いが、二つの言葉にはあります。
「相打ち」を使った例文と意味を解釈
「相打ち」を使った例文を紹介し、意味を解釈します。
「二人のボクサーが同時にパンチを放ち、『相打ち』になった」
この例文は、ボクシングの試合で、二人のボクサーが同時にパンチを出し、両方当たったという場面になります。
このように、「相打ち」には、「双方が同時に相手をうつこと」という意味があります。
二人ともダウンをした場合は、ダブルノックダウンになり、立ち上がれない方が負けになります。
「共倒れ」を使った例文と意味を解釈
「共倒れ」を使った例文を紹介し、意味を解釈します。
「マラソンのトップ二人がけん制し過ぎて、後ろの選手に追いつかれて、『共倒れ』になる」
この例文は、マラソンレースで、トップに立った二人が勝負にこだわりけん制したため、後続のランナーに追いつかれてしまったという場面になります。
二人で協力しながら、後続を引き離せれば、少なくとも2位になれたのに、両者とも勝負は振り出しに戻ってしまいました。
まとめ
「相打ち」と「共倒れ」という言葉の違いについて見てきました。
二つの言葉の違いを知り、適切な場面で使えるようにしましょう。