この記事では、「無断転載」と「無断引用」の違いを分かりやすく説明していきます。
「無断転載」とは?
「無断転載」とは、人や企業の著作物を無許可で転載することです。
「パブリックドメイン」(著作権を主張しない)と明記されている以外、このようなことは民事訴訟の対象にもなってしまう為、決して行うべきではありません。
日本の法律では、何らかの著作物は、制作された時点でその作者に著作権が発生します。
先のようにそれを主張しないと公言している場合以外には、「無断転載」が禁止されていると考えていいでしょう。
「無断引用」とは?
「無断引用」も、人や企業の著作物を無許可で引用することという「無断転載」に近い意味の言葉ですが、元々「引用」の範囲であれば、法にかかるという心配はありません。
ただし、どこまでは「引用」で、どこからが「転載」かという明確な線引きは存在しない為、本人としては「引用」のつもりが、「転載」に該当してしまうというケースも少なくありません。
「無断転載」と「無断引用」の違い
「無断転載」と「無断引用」の違いを、分かりやすく解説します。
これらはほとんど同じ意味になりますが、「引用」の範囲であれば、無断で行っても特に問題になることはない為、この「無断引用」という言葉はおかしい表現です。
その「引用」と「転載」についてですが、何ページもある文章の中から一文だけを使ったという場合であれば、「引用」だと表現できますが、1ページ丸々ともなると、「転載」となってしまうのは明白です。
このような分かりやすいケースはいいですが、各ページから少しずつ「引用」したようなケースでは、その量によっては「転載」に当たる可能性があり、難しい判断になります。
まとめ
「無断転載」と「無断引用」は、このように違います。
「無断引用」とはあまり使わず、「引用」は、無断で行っても特に問題はありません。
ただし、「転載」になるほどの量ともなると、話が変わってくると覚えておくといいでしょう。