「リコール」と「自主回収」の違いとは?分かりやすく解釈

「リコール」と「自主回収」の違いビジネス・就職・転職

新聞やニュースなどで「リコール」「自主回収」という言葉が使われることがあります。

一体どこが違うのか、それぞれの意味や概要についても紹介します。

「リコール」とは?

「リコール」とは?

「リコール」の意味と概要について紹介します。

意味

「リコール」とは、「製品に欠陥がある場合に、法令或いはメーカーが国に届け出て回収・修理をすること」という意味です。

設計上や生産上で欠陥が生じて、そのまま使用していると不具合や危険につながりかねないものに対して取られる措置のことを言います。

概要

「リコール」で最も多いのが自動車で、メーカーが国土交通省に届け出るケースです。

電化製品など、使用していると発火の危険性がある時には、経済産業大臣によりリコールが命じられます。

対象となる商品は、機種などが公表され、メーカーにより無料点検・修理が行われることが多くなります。

「自主回収」とは?

「自主回収」とは?

「自主回収」の意味と概要について紹介します。

意味

「自主回収」とは、「製品に欠陥があると認められた場合に、メーカーが独自で回収すること」という意味です。

特に国に法令で命じられたり、届け出るものではありません。

概要

発火したり動作しなくなるなど、深刻な危険性は低いのですが、万が一時に企業イメージを著しく損なう可能性があるとして、メーカーが独自で判断して回収に応じることを言います。

一度不具合が出てしまい、悪い批評が拡散するのを回避する手段として使われます。

「リコール」と「自主回収」の違い!

「リコール」と「自主回収」の違い!

「リコール」は、「法令による回収、又はメーカーが国に届け出て回収すること」です。

「自主回収」は、「メーカーが独自に判断して回収すること」です。

2つの違いは「義務であるか、自主的なものであるか」という点です。

まとめ

まとめ

「リコール」「自主回収」は、どちらも企業が欠陥商品を回収することです。

国や法令によるものか、メーカーが独自で行うものかという違いを覚えておきましょう。