この記事では、「大分」と「余程」の違いを分かりやすく説明していきます。
「大分」とは?
「大分(だいぶ)」とは、「数量・程度がかなり多い(激しい)こと」や「状態・程度が進んでいること」を意味している名詞・形容動詞です。
「大分」という表現には、「ずいぶん・相当」や「思っていた以上に数量が多かったり、程度がはなはだしかったり(極端だったり)するさま」という副詞の意味合いもあります。
例えば、「病気の症状が大分良くなってきました」や「この仕事は大分きつくて大変でした」といった例文で使用することができます。
「余程」とは?
「余程(よほど)」という表現は、「程度がかなり大きい(激しい)さま」や「ちょうど良いさま」、「度を越えていてもうその程度で抑えてほしいさま」を意味する形容動詞です。
「余程」は「よっぽど」と表記されたり言われたりすることも多く、通説では江戸時代の「よきほど」という言葉の音が変化したと考えられています。
「余程」には「もう少しでそうなってしまいそうなさま・あやうく」や「およそ・大体」といった副詞の意味合いもあります。
例えば、「自信満々だから、余程実力のある人なのでしょう」や「余程文句を言ってやろうかと思いましたが、自分の怒りを抑えました」といった文章で使われます。
「大分」と「余程」の違い!
「大分」も「余程」も「程度が普通よりも激しい」といった意味では共通していますが、「大分」という言葉は「数量がかなり多いこと・状態がかなり進行している」といった意味を持っていますが、「余程」には数量・進行の意味がない違いがあります。
例えば、リンゴの数が多いの意味で「大分たくさんのリンゴをもらいました」とは言えますが、「余程たくさんのリンゴをもらいました」という表現は不自然になってしまうのです。
また「余程」には「余程駆けつけようと思ったのですが」のように「もう少しのところである言動をしそうになるさま」といった副詞の意味がありますが、「大分」にはそういった意味がないという違いも指摘できます。
まとめ
「大分」と「余程」の意味の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「大分」の表現は「数量・程度がかなり大きい」「思っていた以上に程度が激しい」などを意味しますが、「余程」というのは「程度がかなり大きい」「ちょうど良い」「もう少しのところであやうくある言動をしそうになるさま」を意味している違いがあります。
「大分」と「余程」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。