この記事では、「刹那の瞬間」と「一瞬」の違いを分かりやすく説明していきます。
「刹那の瞬間」とは?
「刹那の瞬間(せつなのしゅんかん)」とは、「刹那」も「瞬間」も「極めて短い時間」を意味している重言(じゅうげん)になっています。
重言は完全な誤用ではありませんが、できるだけ使用を避けたほうが良いとされています。
「刹那」という表現は、「1回指をパチンと弾く間に、60あるいは65の刹那の瞬間がある」という時間の最小単位を定義している仏教用語が語源になっています。
「刹那の瞬間」は「極めて短い時間・一瞬」を意味している重言ですが、「刹那」は「刹那の喜びに過ぎませんでした」や「刹那的な生き方を後悔しています」、「彼女と会った刹那、過去の記憶が蘇りました」などの文章で使用されます。
「一瞬」とは?
「一瞬(いっしゅん)」とは、「一回まばたきするほどの非常に短い時間・瞬間」のことを意味している言葉です。
「一瞬」という表現は、「カフェインの作用なのか一瞬で目が覚めました」や「彼女の言動に一瞬自分の目を疑いました」、「その事件は一瞬の出来事で、私にはどうすることもできませんでした」などの例文で使用することができます。
「刹那の瞬間」と「一瞬」の違い!
「刹那の瞬間」も「一瞬」もどちらも「非常に短い時間」を意味している点では同じですが、「刹那の瞬間」は「刹那」も「瞬間」も「極めて短い時間」を意味しているので、同じ意味の言葉を続ける重言(じゅうげん)になっている違いがあります。
「刹那の瞬間」や「馬から落ちて落馬する」のような重言は完全な誤用とまでは言えませんが、基本的に使わないほうが良いとされています。
「刹那の瞬間」の「刹那」は「1回指を弾く間に、60あるいは65の刹那の瞬間がある」という時間単位を定義する仏教用語に由来していますが、「一瞬」は「まばたき(またたき)するほどのとても短い時間」に由来しているという違いも指摘できます。
まとめ
「刹那の瞬間」と「一瞬」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「刹那の瞬間」とは「時間の最小単位を意味する仏教用語・非常に短い時間」を意味していますが、「刹那」と「瞬間」は同義語なので「刹那の瞬間」は重言の誤用です。
「一瞬」は「一度まばたきするくらいの極めて短い時間」を意味している違いがあります。
「刹那の瞬間」と「一瞬」の意味の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。