この記事では、「利回り」と「金利」の違いを分かりやすく説明していきます。
「利回り」とは?
「利回り」とは、その投資によって、どれだけの利益が得られるかを表す言葉です。
年率(年利)での表示のことがほとんどで、これが3%といった場合には、100万円の投資によって、1年後にはそれが103万円相当になり、で3万円の利益が得られるという意味だと考えていいでしょう(それに対して掛かる税金や手数料などは、ここでは考えません)。
ただし、それが投資先で資金の運用がうまくいった場合の話です。
金融機関への預金以外には、原則的に元本保証(元金が必ず守られる)の約束というものがなく、それをうたうことも禁止されています。
よって、「利回り」が3%の投資対象であっても、実際にはそこまでの利益にならなかったり、場合によっては元本割れする(100万円未満になってしまう)こともあるのが現実です。
「金利」とは?
「金利」は、現金やそれに相当するものを貸し出したことに対して得られる「利息」になります。
その「利息」と同じ意味になり、現在銀行カードローンを利用すると、年率で概ね15%程度の「金利」が徴収されます。
こちらの場合、「利回り」とは違い、決められた通りに得られる、または支払う必要があるものです。
先の「利回り」の場合、必ず契約書のどこかにそれが最大の場合だといったような記載があり、確定したものではありませんが、この「金利」や「利息」は、確定表現だと考えて構いません。
「利回り」と「金利」の違い
「利回り」と「金利」の違いを、分かりやすく解説します。
「利回り」は、投資対象で得られる、最大の場合の利益だと解釈してください。
前述のように、そういったものには元本保証もないので、この数字だけを考えての投資は大変危険です。
「金利」という表現であれば、必ずそれが得られる、または支払うことになると考えることができます。
尚、受け取る場合には「金利」、支払う場合には「利息」と使うといったことをよく言われますが、特にそのような定義は特になく、あくまで慣例的なものです(実際にはどちらでも構いません)。
まとめ
「利回り」と「金利」は、このように違います。
「利回り」という表現の場合、必ずその通りの利益になるとは限らないと覚えておいてください。