この記事では、トルコ語の「ハレム」と日本の「ハーレム」の違いを分かりやすく説明していきます。
トルコ語の「ハレム」とは?
トルコ語の「ハレム」は、後述する日本で使われている「ハーレム」の元となっている言葉で、男子禁制の女性だけの住居という意味になります。
そして、ただそういう場所というだけでなく、王様や権力者から寵愛を受けている女性が集められている宮殿などが主な対象になります。
元は昔のイスラム社会において、男女の節理ある隔離の為に設けられた施設を指す言葉として使われていましたが、それが後の世では先のような意味で用いられるようになりました。
日本で言えば、江戸幕府における「大奥」がそのような場所だったと考えていいでしょう。
日本の「ハーレム」とは?
日本で現在使われている「ハーレム」は、女性だけが集まっている場所という意味になります。
よって、本来の意味に近い解釈ですが、女性だけなので、そこに男性が行けばモテモテだといったようなニュアンスが強く含まれる表現になります。
その為、女性だけの部署に男性が配属されるような場合、「いいなぁ、ハーレムじゃん」などと使われることが多く、実際には先のような状態にはならずとも、そうだろうと揶揄として用いられる言葉となっています。
トルコ語の「ハレム」と日本の「ハーレム」の違い
トルコ語の「ハレム」と日本の「ハーレム」の違いを、分かりやすく解説します。
これらの伸ばす、伸ばさないは、原語に使い発音か否なので、言葉としては同じだと考えて構いません。
トルコ語では、女性と男性を隔離する為の場所になる言葉ですが、それが特定の権力者の為の施設として使われるようになり、日本で使っている「ハーレム」は、先の説明のように、女性だけの場所で、男性が行けばおのずとモテるであろうといったように解釈されています。
日本では、「まるでハーレム状態だ」のような使われ方も多く、女性からすると、見聞きしてあまり気分のいい言葉ではないかも知れません。
まとめ
トルコ語の「ハレム」と日本の「ハーレム」は、このように違います。
日本では、トルコ語の意味から転じて、女性しか存在しない、男性にとって喜ぶべき場所といったように使われている言葉となっています。