この記事では、「いみじくも」と「いやしくも」の違いを分かりやすく説明していきます。
「いみじくも」とは?
「いみじくも」の意味と使い方について紹介します。
「いみじくも」の意味
「いみじくも」は、「まことにうまく」「適切」「巧みに」になります。
「いみじくも」の使い方
「いみじくも」は、要点をきちんと抑えて上手くできることを言います。
「いみじくも」は動詞「忌む」の形容詞である「いみじ」の連用形「いみじく」に、系助詞の「も」が付いた言葉です。
元々の意味は「忌み避けたい」でしたが、そこから転じて「忌むほど程度が甚だしいさま」になり、更にポジティブな意味で「とにかく程度が甚だしい」「素晴らしい」「うまい」として使われる様になりました。
語源から「いみじくも」は漢字で「忌みじくも」と表記するのですが、ネガティブなイメージになってしまいますので、平仮名表記されることも多くあります。
尚、「恐れ多くも」という意味で使っている人もいますが、間違いですので注意しましょう。
「いやしくも」とは?
「いやしくも」の意味と使い方について紹介します。
「いやしくも」の意味
「いやしくも」は「かりそめにも」「もしも・万が一」「いいかげんに」「不相応にも」「まことに」という意味があります。
「いやしくも」の使い方
「いやしくも」は古語で、漢字で「卑し」「賤し」と書く形容詞でした。
本来は「身分が低い」「地位が低い」という意味で、ここから転じて「身分不相応にも」「柄にもなく」「勿体ないことに」という意味で使われる様になりました。
「いやしくも」は文語表現であり、日常会話で使われることはまずありません。
もしも使う時には「もったいないことに」という意味であることを踏まえて、「身分をわきまえる様に」など警告の意味が含まれることを理解しておきましょう。
「いみじくも」と「いやしくも」の違い!
「いみじくも」は「非常にうまくやること」です。
「いやしくも」は「かりそめにも、見分不相応にもの意味」です。
まとめ
今回は「いみじくも」と「いやしくも」の違いをお伝えしました。
「いみじくもはうまくやること」と「いやしくもはかりそめにも」と覚えておきましょう。