人は自分にプラスになることであれば、多少の苦労は何とも思わないことでしょう。
それは、利益につながる可能性があるからです。
そのような観点からすると、「有利」や「有益」という言葉を思い浮かべる人も少なくないでしょう。
しかし、これらの言葉は似ているようで、異なる解釈になるものです。
今回は、この2つの言葉をそれぞれ解釈しながら、考察してみましょう。
「有利」の意味や使い方
「有利」は「ゆうり」という読み方をする言葉で、意味は「その人の側にうまく行きそうな点があるさま」、あるいは「都合が良いこと」という意味がある他に、「利益のあること」、「利益を望めること」、または「他よりも条件や状態が良いこと」と言ったような意味も持っています。
「有利な条件」というような使い方ができます。
「有益」の意味や使い方
片や、「有益」とは「益をもたらすものであること」、「ためになること」という意味で、「有益な書物」、「有益な研究」と言った使い方をしています。
「有利」と「有益」の違い
「有利」も「有益」も、「当事者にとって、プラスになること」という意味では、共通した理解ができます。
しかし、「有利」は「他よりも条件や状態が良い」、「他より恵まれている」というように「好条件」という意味合いがありますが、「有益」はそのような解釈ではなく、「ためになる」、「利益をもたらす」というふうに、「これから将来に向かっていい方向に進むための意義がある」という意味合いが含まれています。
「有利」を使った例文と意味を解釈
「有利」を使った例文を1つ挙げてみると、「有利な立場で今度の商談に応じることになった」というような使い方ができます。
この場合、「自分の方が、相手よりも恵まれた条件で商談に臨むことができる」という意味合いが色濃く反映されています。
「有益」を使った例文と意味を解釈
「有益」を使った例文を見てみると、「時間を有益に使うか、ダラダラと費やすかは、人それぞれ自由ですが、間違いなく数年後には、差がつくことになるでしょう」
このような使い方になるでしょう。
「有益」とは「利益のあること」や「ためになること」といった意味になりますが、日頃から時間を「有益」に使うことで、数年後には大きく飛躍することができるのです。
このように考えると、時間の使い方を真剣に取り組むようになるかもしれません。
まとめ
冒頭で触れたように、人は自分にとって、大きなプラスになる行事やイベントがあると、積極的に行動することができます。
しかし、「有益」な情報がなく、他と事柄と比べて「有利な」環境でなければ、その行動にも身が入らない意味のないものになるはずです。
このようなことから、私達は日頃の活動においては、常に「有利」に行動できることや「有益」な情報を元に展開していくことで、決して無駄のない理想的な結果をもたらすことができるのだと思うのです。