この記事では、「指針」と「基準」の違いを分かりやすく説明していきます。
「指針」とは?
「指針」とは、その事柄に関する方向性を表すものです。
「毎日、占いを指針にして行動している」と使うと、毎日の占いによってその日の行動の方向性が決まると言っており、(大いに)参考にするのも、基本とするものといったニュアンスになります。
「子育ての指針になるような本を探している」とすれば、子育ての方向性に参考になりそうな本が欲しいと言っており、守るべきものという意味ではなく、その方向性として示されているものです。
「基準」とは?
「基準」とは、比較に使われる目印になるものに対して使われます。
「この基準を満たさないと出荷できない」のような使い方になり、この場合は、出荷する為の目印となるものになります。
それが果実であれば、傷がほとんどない、色味や大きさがこの範囲だといったような内容になり、商品として出荷できるか否かという判断に用いられると考えていいでしょう。
「指針」と「基準」の違い
「指針」と「基準」の違いを、分かりやすく解説します。
「指針」は、方向性を示すものであり、あくまで基本となる内容なので、必ずその通りにしなければいけないという訳でもありませんが、大変参考になったり、それが(一般的に)よしとされているものだと考えていいでしょう。
「基準」は、判断の為に必要になる目印という意味です。
これに満たないと駄目といった使い方になることが多く、「A基準」、「B基準」といったようないくつかのそれがあり、厳しい「A基準」まで満たされていればA級品、それよりは少し緩い「B基準」であれば満たしているようならB級品といったような区分になる場合もあります。
「指針」とは違い、「基準」は、それに沿って(満たして)いないと合格とはならないもので、特に商品や製品として成り立つものかどうかといった判断には不可欠と言えるものです。
まとめ
「指針」と「基準」は、このように異なります。
「指針」は、方向性でしかありませんが、これが示されて、できる限りその通りにすることが求められる場合もあります。