「防止」と「抑制」と違いとは?分かりやすく解釈

「防止」と「抑制」と違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「防止」「抑制」の違いを分かりやすく説明していきます。

「防止」とは?

「防止」とは?

「防止」とは、名詞で意味は「防ぎとめる」ことを言います。

何かが起こることを防ぐ時に使います。

「雨もり防止の為、ビニールを張る」「トラブル防止の為、二人の利用日、時間はずらす」「万引き防止の為、店内にカメラをとりつける」などと使います。

「防止」という言葉を使う時は先に「何かよくないこと」がある、起こる可能性があるわけです。

「抑制」とは?

「抑制」とは?

「抑制」とは名詞で、意味は複数あります。

たかぶる感情、激しい欲望、衝動的な行動などを抑えてとめることと、急激に進むものを抑えてとめるといったことになります。

「抑制」は何か自然と起こることを、自分の理性で、もしくは何らかの方法を使って、起こらない状態にすることを言います。

「彼は感情を抑制していたが、本当は相当に怒っているのだろう」「薬を使って痛みを抑制しているだけだ」「同時期に実らないように、抑制栽培をしている」などと使います。

「防止」と「抑制」の違い!

「防止」と「抑制」の違い!

「防止」「抑制」の違いを、分かりやすく解説します。

どちらも「とめる」という意味合いでは共通点があります。

ですが言葉の意味が違いますので、ふさわしい方を選ぶようにしてください。

まず「防止」ですが、これは「防ぎとめる」ことです。

起こらないようにすることですから「事故」「トラブル」など悪い状況、事態に対して使います。

一方で「抑制」ですが、これは感情、欲望、衝動、成長など自然にしていると起こるものを、コントロールしてとめることを言います。

例えば感情がたかぶったり、激しい欲望は、それ自体が悪いものではありませんが、自分にとってマイナスとなる可能性があります。

ですから「抑えてとめる」のです。

まとめますと「防止は起こったら悪いことを防ぎとめる」「抑制は自然と起こるものを抑えてとめる」とすればわかりやすいでしょう。

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「防止」「抑制」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。

どちらも「とめる」という意味が同じですが、使う場面、状態が違うということを覚えておきましょう。

言葉の意味を正しく理解して使ってください。