この記事では、「緩和」と「緩慢」の違いを分かりやすく説明していきます。
「緩和」とは?
「緩和」の意味と使い方について紹介します。
「緩和」の意味
「緩和」は「かんわ」と読みます。
意味は「厳しさや激しさの程度を弱めること」になります。
「緩和」の使い方
「緩和」は名詞で、助動詞を伴って「緩和する・した」「緩和される・された」と使ったり、副詞として「緩和して」と使ったりします。
政治・経済用語として「制限緩和」、生活用語として「混雑緩和」、医療用語として「緩和ケア」など、複合名詞としても幅広く使われます。
「緩」は「ゆるむ」とも読み、「締め付けがきつくない様子」「ゆっくりとした様子」「寛大な様子」という意味、「和」は「やわらぐ」とも読み「仲良くすること」「相手を大切にして協力し合うこと」「争いをやめること」「よくなじんでいること」「数学で足し算の答え」という意味、「緩和」で「締め付けがきつくなく良くなじむこと」という意味で使われます。
基本的に、元々きつかったものや厳しかったものが緩まったり、緩める変化に対して使われます。
「緩慢」とは?
「緩慢」の意味と使い方について紹介します。
「緩慢」の意味
「緩慢」は「かんまん」と読みます。
意味は「動きがゆったりして遅いこと」「ものごとの処理方法が中途半端なこと」になります。
「緩慢」の使い方
「緩慢」は形容動詞で「緩慢だ・である」と使ったり、副詞として「緩慢に」と使ったり、名詞を修飾して「緩慢な」と使ったりします。
やや固い表現ですので、日常会話よりも、ビジネスや政治で使われることが多くなります。
「慢」は「心が緩んでしまりがない」「速度や進み具合がのろい」「他を見下す」という意味、「緩慢」で「ゆっくりとして遅い」「しまりがない」という意味になります 基本的に、ものごとがゆっくりと進む様子に対して使われます。
「緩和」と「緩慢」の違い!
「緩和」は「厳しかったものが弱まる様子のこと」です。
「緩慢」は「ゆっくりとして締りがない様子のこと」です。
まとめ
今回は「緩和」と「緩慢」の違いをお伝えしました。
「緩和は緩まること」、「緩慢は締りがないこと」と覚えておきましょう。