この記事では、「所有権」と「占有権」違いを分かりやすく説明していきます。
「所有権」とは?
「所有権」の意味と概要について紹介します。
「所有権」の意味
「所有権」は「しょゆうけん」と読みます。
意味は、「その人が持っているものに対して、直接的・全面的に支配して、好きに利用したり処分したりできる権利のこと」です。
「所有権」の概要
「所有権」は、法律で認められている権利で、その人が持っている物は自由に使ったり、貸したり、捨てたりできることを言います。
自分の物である以上、好きにして良いという解釈です。
一般的な物ならば問題にならないのですが、それが家や土地など、資産価値のあるものや、社会的に大きな影響のあるものなどの場合、勝手に手を加えたり処分することに反対する人も出来てきます。
しかし最終的には自分の物は自分で好きにさせるべきである、という法律です。
「占有権」とは?
「占有権」の意味と概要について紹介します。
「占有権」の意味
「占有権」は「せんゆうけん」と読みます。
意味は、「その人の所有物ではないけれども、事実上支配する状態を認める権利のこと」という意味です。
「占有権」の概要
「占有権」も、法律で定められている権利で、自分の所有ではない物に対して、持ち続けたり、使用することを認める権利のことを言います。
ただし、「自己のためにする意思をもって物を所持すること」という要件があり、「自分のために持っているここと」が条件です。
商売目的や相手への嫌がらせなどは通用しないのです。
よくある例として、大家が立ち退いて欲しいと言っても、長年そこに住んでいる人が立ち退かない時などに耳にする言葉です。
ただし、「占有権」はあくまで一時的に権利を持つだけであり、一生続く訳ではありません。
「所有権」と「占有権」の違い!
「所有権」は「自分の物を自由にできる権利のこと」です。
「占有権」は「自分の所有物ではないけれども使える権利のこと」です。
まとめ
今回は「所有権」と「占有権」の違いをお伝えしました。
「所有権は自分の物に対する権利」、「占有権は人の物でも使える権利」と覚えておきましょう。