この記事では、「行きがけの駄賃」と「あぶく銭」の違いを分かりやすく説明していきます。
「行きがけの駄賃」とは?
「行きがけの駄賃」とは、「荷物を取りに行くついでに、よその荷物を運び、余分に運び賃を稼いだ」という話から、ある物事をするついでに、ちょっと他の物事をする、そのようなことを言います。
「行きがけの駄賃で、本屋にも寄ってきた」「私が車で行くと知ると、行きがけの駄賃とばかりに、妻が駅まで送れと言う」などと使います。
「あぶく銭」とは?
「あぶく銭」とは、自分が働かずに得たお金、もしくは不正な方法で儲けたお金のことを言います。
「あぶく銭」は「悪銭」と同じ意味です。
基本的に正しくないとされる方法で得たお金はすぐになくなってしまう、まるで泡のようですから「あぶく銭」に漢字を当てる場合は「泡銭」となります。
「どうせ、あぶく銭だしぱーっと飲んでしまおう」「そんなあぶく銭、あっという間に使ってしまうだけだ」「あぶく銭だからすぐに浪費するのだ、自分が苦労して稼げばあんな使い方はしない」などと使います。
「行きがけの駄賃」と「あぶく銭」の違い!
「行きがけの駄賃」と「あぶく銭」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらもお金に関する言葉なのですが、意味がまったく違いますので正しく覚えて、混同しないようにしましょう。
まず「行きがけの駄賃」ですが、これは本来の物事をするついでに、別の物事をすることを意味しています。
また別の用事をすることでちょっと稼ぐといった意味合いもあります。
特に悪い意味合いがあるわけではありません。
一方の「あぶく銭」ですが、これは、自分が働かずして得たお金、もしくは不正な方法を使って儲けたお金という意味ですので印象が悪い言葉と言えるでしょう。
真面目に働き暮らしていれば「あぶく銭」という言葉を使う機会はほとんどないわけです。
それが「行きがけの駄賃」と違う点になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「行きがけの駄賃」と「あぶく銭」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
それぞれの言葉の意味を正しく理解して使い分けてください。