この記事では、「散々」と「再三」の違いを分かりやすく説明していきます。
「散々」とは?
「散々」とは、形容動詞、副詞で、意味は程度がはなはだしいこと、不快になるほど激しいこと、ひどい目にあわせたり、ひどい目にあって惨めな様子に使います。
「テストの結果は散々だった」「彼女に散々にやっつけられて、彼は少しは反省しただろうか」「散々言われて、本当に最悪」などと使います。
「再三」とは?
「再三」とは、副詞で、意味はある言動を何度も繰り返すことを言います。
「何度も」「たびたび」と同じ意味です。
「彼には再三言ってきたが、改める様子はないようだ」「再三にわたってお願いしたが、聞き入れてもらえなかった」「再三の転職に、もう何度目か覚えていない」などと使います。
「散々」と「再三」の違い!
「散々」と「再三」の違いを、分かりやすく解説します。
この二つの言葉は、意味合いを混同しやすいのですが、まったく違う意味を持つ言葉ですので正しく覚えて使い分けてください。
まず「散々」ですが、これは程度がはなはだしい、不快になるほど激しい、もしくはひどい目にあう、あわせるといった時に使います。
例えば「夫に散々言った」とは「夫に激しく言った」という意味で、「何度も繰り返し言った」という意味合いではありませんので注意してください。
一方の「再三」ですが、これはある言動を二度三度と繰り返す様子を言います。
「再三の注意」とは「何度も注意」と同じ意味になります。
またこの「再三」をさらに強めて言う時は「再三再四」と言います。
意味は「何度も、何度も」となります。
「再三再四、注意した」は何度も何度も注意したということになりますから、このような言い方をする時、事態、状況はこじれている時が多いのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「散々」と「再三」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
同じような意味を持つような印象を受けますが、この二つの言葉はまったく違う意味となります。
それぞれの言葉の意味を正しく覚えて、混同しないようにしてください。