この記事では、「カトリック」と「プロテスタント」の違いを分かりやすく説明していきます。
「カトリック」とは?
「カトリック」とは、「ローマカトリック教会を総本山としてローマ教皇や聖母マリアの特別な権威を認めるキリスト教の教派」です。
「カトリック」はローマカトリック教会のローマ教皇・枢機卿を頂点とする階層序列の聖職者システムを持っていて、信者の罪の告白(懺悔)を神父が聞くという伝統的な贖罪の方法があります。
「カトリック」ではパンと葡萄酒を聖別してイエス・キリストの最後の晩餐を再現する秘跡・典礼である「ミサ」が行われますが、プロテスタントでは「ミサ」の言葉は使わず「礼拝」とだけ呼んでいます。
「プロテスタント」とは?
「プロテスタント」とは、「マルティン・ルターらの宗教改革によってカトリックから分派して生まれた聖書主義のキリスト教の教派」です。
「プロテスタント」はローマカトリック・ローマ教皇の最高権威や身分序列を認めることなく、「神の下の平等」を前提にして、信者一人一人が聖書を正しく読んで神に帰依する「万人祭祀」の価値観を持っています。
「プロテスタント」の教会には独身の義務があるカトリックのような「神父」ではなく、妻帯が許されていて信者と対等の立場に立ちながら教えを説く「牧師」が置かれています。
「プロテスタント」は、善行よりも信仰だけで義(正しい)とされる「信仰義認」の考えも持っています。
「カトリック」と「プロテスタント」の違い!
「カトリック」と「プロテスタント」の違いを、分かりやすく解説します。
「カトリック」も「プロテスタント」も「キリスト教の宗教教派」という意味では共通していますが、「カトリック」からマルティン・ルターらの宗教改革で分派して生まれたのが「プロテスタント(新教・改革派)」です。
「カトリック」は「ローマ教皇・聖母マリアの特別な権威」を認めて崇拝しますが、「プロテスタント」は「神の下の平等」の考えからローマ教皇などの人間の特別な権威を認めず、「聖書主義」によって信仰を深めるという違いがあります。
「カトリック」の聖職者は独身の義務があり信者の告白(懺悔)を受ける「神父」ですが、「プロテスタント」の聖職者は妻帯が許される信者の相談に乗る「牧師」という違いも指摘できます。
「プロテスタント」は、「カトリック」のように「アーメン」といって十字を切らない違いもあります。
まとめ
「カトリック」と「プロテスタント」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか? 「カトリック」とは「ローマ教皇や聖母マリアの権威を認めて神父に罪を懺悔するキリスト教の教派」を意味していて、「プロテスタント」は「聖書中心主義でローマ教皇の権威を認めず牧師と共に信仰するキリスト教の教派」を意味している違いがあります。
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