この記事では、「自主性」と「自律性」の違いを分かりやすく説明していきます。
「自主性」とは?
「自主性(じしゅせい)」とは、「自分自身で判断して、決められたことを率先して行う態度」のことを意味している言葉です。
「自主性」という表現は、「他から指示されなくても、自分から進んで決められていること(やるべきこと)をしようとする姿勢・態度」を意味しているのです。
例えば、「本人の自主性がなければ学力・体力をアップさせることは難しいのです」や「部下の自主性を高めるための指導法を考えています」などの文章で使われます。
「自律性」とは?
「自律性(じりつせい)」とは、「他からの支配・強制などを受けずに、自分自身で立てた規範(ルール)に従って行動することができる性質」を意味している言葉です。
「自律性」という表現は、「自分で自分の行動・欲望を制御(規律)することができる性質や特性」を意味しているのです。
カント哲学の文脈における「自律性」は、「自然の感覚・欲望に従うのではなく、自分の意志で立てた普遍的道徳法則に従う性質」のことを示しています。
例えば、「彼は自律性が高いので誘惑に負けることはないでしょう」や「自律性が欠如している人材は主体的な行動ができません」といった例文で使うことができます。
「自主性」と「自律性」の違い!
「自主性」と「自律性」の違いを、分かりやすく解説します。
「自主性」も「自律性」も「自分自身で判断して行動する」という類似した意味合いを持っていますが、「自主性」は「決められていること(やるべきとされていること)を率先して行う態度」といった意味のニュアンスが強くなっています。
自主性に対して「自律性」というのは、「他からの指示・援助などを受けず、自分自身で規範・ルールを確立してそれに従うことができる性質」といった意味のニュアンスが強くなっている違いを指摘できます。
「自主性」は「やらなければならないことが決まっていて、他から指示されなくても進んで行おうとする姿勢」を意味していますが、「自律性」は「他からの指示・強制を受けずに、自分で立てた普遍的な規範に従って行動(自己制御)することができる性質」を意味している違いがあるのです。
まとめ
「自主性」と「自律性」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「自主性」とは「他人から言われるのではなく、自分の判断で率先して行動する態度」を意味していて、「自律性」は「他から指示・援助を受けずに、自分で立てた普遍的と思える規範に従って自己制御できる性質・特性」を意味している違いがあります。
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