この記事では、「匿名告発」と「誹謗中傷」の違いを分かりやすく説明していきます。
「匿名告発」とは?
「匿名告発」とは、自分の名前を明かさない、もしくは別の名前を使うなどして、悪事や不正を暴くことを言います。
また捜査機関などに対して犯罪の事実を言って、捜査、被疑者の訴追を求めることでもあります。
「あなた方が脱税をしているという匿名告発がありました」「匿名告発があったらしいが、私は不正受給など一切していない」などと、使います。
「誹謗中傷」とは?
「誹謗中傷」とは、他人のことを、根拠のない悪口を言って名誉を傷つけることを言います。
「誹謗」とは他人の悪口を言うことで「中傷」とは根拠のない悪口により名誉を傷つけることです。
何でも自由に言う権利があると、言いたい放題言う人がいますが、根拠のない悪口を言えば、相手の名誉を傷つけることとなり「誹謗中傷」ということで相手から訴えられる可能性もあるわけです。
その際の罪は「名誉毀損」となります。
「いくら言っても誹謗中傷を繰り返すなら、訴えることになる」「私は長年、彼らから誹謗中傷をされ続けてきました」「誹謗中傷のおかげで、私の社会的評価は下がった」などと、使います。
「匿名告発」と「誹謗中傷」の違い!
「匿名告発」と「誹謗中傷」の違いを、分かりやすく解説します。
この二つの言葉は、まったく意味が違いますので混同しないでください。
「匿名告発」とは、自分の名前を明かさない、もしくは別の名前を使って「悪事、不正」を暴くことです。
名前を明かすことで自分や家族などが危険になるといった時は「匿名告発」という形をとるしかないでしょう。
一方の「誹謗中傷」ですが、大抵の場合は自分の名前を明かさないで、他人の悪口を言い広めたり、根拠のない噂で他人の名誉を傷つけることを言います。
つまり「誹謗中傷」は人として卑怯で悪いことなのです。
相手の社会的評価を落としたり、損害を与えるという陰湿極まりない行為ですので、場合によっては「名誉毀損罪」が成立することもあります。
まとめますと「匿名告発は実名を出さずに、悪事、不正を暴くこと」「誹謗中傷は、根拠のない悪口を言い相手の名誉を傷つけること」となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「匿名告発」と「誹謗中傷」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
それぞれの言葉の意味を正しく理解して使い分けてください。