この記事では、仮想通貨FXの「買建玉」と「売建玉」の違いを分かりやすく説明していきます。
「買建玉」とは?
仮想通貨FXでの「買建玉」とは、レバレッジを掛けた買いポジションのことです。
レバレッジとは、実際に支払う金額以上の仮想通貨の購入ができる「信用取引」において利用できる仕組みで、国内の取引所では、現在4倍が最高倍率となっています。
例として、10万円で4倍レバレッジを利用すると、40万円分の仮想通貨が購入できます。
残りの30万円分はその取引所に借りているという扱いになり、このような買い方で所有している仮想通貨(買いポジション)が「買建玉」と呼ばれます。
尚、レバレッジを掛けない「現物取引」(実際に支払った金額の分の仮想通貨)によるポジションには使用しない言葉です。
「売建玉」とは?
「売建玉」とは、同じく信用取引になる、「空売り」した仮想通貨のポジションを指します。
こちらでも買いのレバレッジと同じく、実際には支払わずに「売り」のポジションが建てられ、半年間(基本になる期限です)以内にその分を買い戻して清算するというシステムになります。
分かりやすい例では、1イーサリアムが2万円の時に20通貨(その時点で40万円分)を「売建玉」として売りに出し、期限が来るまでに同じく20通貨を買い戻せばいいという具合で、その20通貨で35万円までレートが落ちている時に買うことができれば、差し引き5万円が利益となります。
逆に高騰してしまい、20通貨の買い戻しに50万円掛かってしまうと、10万円のマイナスとなってしまうので、この「売建玉」は、その仮想通貨のレートが下がることを期待して建てるものです。
「買建玉」と「売建玉」の違い
「買建玉」と「売建玉」の違いを、分かりやすく解説します。
説明のように、これらは共に「信用取引」になる買いと売りのことです。
それらのポジションを指して使う言葉で、「そろそろ買建玉で目標の利益が出そうだ」、「レートが上がってしまったので、売建玉の清算が厳しい」などと用いられます。
まとめ
「買建玉」と「売建玉」は、このような意味になります。
「買建玉」は、比較的容易に建てることができますが、「売建玉」になる「空売り」は、それなりの資産や経験がない人は(その取引所の制限によって)行えないことがあります。