この「安全牌」と「危険牌」は、共に麻雀で使われる用語なので、麻雀のルールについての説明は略します。
以下は、それは分かっているという前提での説明になります。
「安全牌」とは?
「安全牌」(あんぜんぱい)とは、それを切っても相手に放銃してしまう可能性がない牌のことです。
分かりやすい例では、その相手が自ら切っている牌がそれになります。
ルール上、自分の捨て牌でのロン和了はできない為、完全な安全牌だと言うことができ、そのような牌は「現物」(げんぶつ)とも呼ばれます。
理論上安全だという牌にも使える言葉で、こちらの例では、二萬と三萬、九萬のそれぞれが4枚ずつ見えている(全てが場や手牌にある)状態で、手牌に一萬が4枚ある時、その一萬は安全牌だと言うことができます。
二萬と三萬がないと一萬を含んだ順子は作れず、4枚とも自分が持っていれば、単騎待ちの可能性もありません。
更に、九萬がもうないことで国士無双の可能性もなくなっている為、その一萬で当たることは不可能な為です。
「危険牌」とは?
「危険牌」(きけんはい)は、相手に当たる可能性が高い牌に使われます。
必ず当たるとは限りませんが、麻雀の原則からそのように考えられる牌がそのように呼ばれます。
例えば、リーチが掛かっている相手に対して、捨て牌の筋になっていない中張牌がよくこのように表現されます。
四萬がその相手の捨て牌にあれば、一萬と七萬は筋となる為、引っ掛け待ちでもしていない限りはそこまで危ない牌ではありませんが、二萬や五萬は危険牌という扱いになります。
また、明らかに染めに掛かっている相手に対するその色の牌や各種の字牌は、局の中盤以降は筋であっても危ないことがあり、迂闊に捨てることはできません。
国士無双狙いと思われる相手に対しての現物ではない幺九牌も当然これになり、実戦では自分の和了を放棄してでもこれらは抑えておかないといけないケースが多々あるものです。
まとめ
「危険牌」に対する理解は、ある程度麻雀に慣れてこないと難しいものですが、「安全牌」の概念は、覚えておかないとまともな勝負はできないと考えていいでしょう。