この記事では、「あざとい 」 と「小賢しい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「あざとい」とは?
やり方があざとく、図々しい、抜け目がない、といった意味の「あざとい」。
そのほか、小利口や思慮が浅い、あさはかといった意味もあります。
このような意味から、決して誉め言葉として用いられることはなく、相手をけなす意味として用いられます。
同じような意味を持つ言葉には、「悪知恵の働く」や「立ち回りが上手い」、「狡猾な」、「卑しい」などがあり、どれも良い意味で用いられることがない言葉となります。
「あざとい」の使い方
人に対し用いられる言葉となるため、「あざとい人」、「あざとい女性」、「あざとい仕草」、「考え方があざとい」などとなります。
「小賢しい」とは?
賢いといった漢字を使用するため、一見、誉め言葉のように思える「小賢しい」ですが、意味を知れば、決して誉め言葉ではないことがわかります。
「小賢しい」の意味は、利口ぶって差し出がましいといったものになり、生意気や悪賢い、抜け目がない、など、決して、人を褒める言葉ではありません。
同じような意味を持つ言葉には、「生意気」や「小生意気」、「猪口才」などがあり、どれも、あまり良い意味の言葉ではありません。
「小賢しい」の使い方
人に対し用いられる言葉となるため、「あざとい」と同様、「小賢しい人」、「小賢しい女性」や「小賢しい口を利く」、「小賢しく立ち回る」などとなります。
「あざとい 」 と「小賢しい」の違い
「あざとい」の場合、図々しく、厚かましい、といった意味が強くなりますが、「小賢しい」の場合は、図々しく、厚かましいといった意味ではなく、生意気、利口ぶっている、といった意味が強くなります。
そのため、同じ相手をけなす言葉でも、その内容に違いがあり、どちらかと言えば、「あざとい」の方が子供っぽく、愛嬌がある意味として、かわいらしい、男ウケする、といった意味で用いられる傾向があります。
「あざとい」の例文
・『女性から見れば、あざとい女性でも男性から見れば、かわいくて仕方がないようです。』
・『なぜ、あざとい女性の方が男性にチヤホヤされるのでしょうか。』
・『男性を上目使いで見るあざとさを私も身につけてみたいものです。』
・『私が思うあざとい女性は、男性の前で態度を変える人です。』
「小賢しい」の例文
・『ドラマに出てくる小賢しい女性は美しい女優さんが多い。』
・『小賢しい人は、頭の回転が速い人が多いと思います。』
・『スポーツでもゲームでも、小賢しいプレーをしてはいけません。』
・『どれだけ小賢しい女性でも、可愛ければ許せるような気がします。』
まとめ
「あざとい」も「小賢しい」もどちらかと言えば、女性に対して用いられることが多い言葉です。
そのうえで、微妙な違いがあるため、その人の態度や仕草などに合わせ使い分けが必要です。