「明記」と「明示」の違いとは?分かりやすく解釈

「明記」と「明示」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「明記」「明示」の違いを分かりやすく説明していきます。

「明記」とは?

「明記」とは?

「明記(めいき)」とは、「ある事柄について、明確に書き記すこと」を意味しています。

「明記」というのは、「はっきりとしたかたちで書くこと、記すこと」を示している言葉なのです。

「明記」の表現はただ「相手(対象者)に対してはっきり分かるように示すこと」だけではなくて、「誰でもそれを読んだ人が分かるように、文章・文字として書き記すこと」までを意味しているのです。

例えば、「彼が休んだ理由はメールに明記されています」などの文章で使うことができます。

「明示」とは?

「明示」とは?

「明示(めいじ)」とは、「ある物事について、はっきりしたかたちで示すこと」を意味しています。

「明示」というのは、「(ある事柄についてそれを見聞きする人が分かるように)明らかに示すこと」を示唆している表現です。

「明示」という「明らかに示す方法」には「文章として書き記すこと」も含まれますが、それ以外にも「話し言葉・反応や態度・やり取りなどによって明らかにすること」も意味しています。

例えば、「彼女が逮捕された理由は明示されていませんでした」などの文章で使用されています。

「明記」と「明示」の違い

「明記」と「明示」の違い

「明記」「明示」の違いを、分かりやすく解説します。

「明記」「明示」はどちらも、「相手に対してその内容がはっきりとしたかたちで分かるように見せること、知らせること」を意味している点で似ています。

「明記」という言葉は、「明らかなかたちで文章・文字によって書き記すこと」を意味しています。

「明記」と比較すると「明示」には、「明らかに示すの意味」はありますが「文章・書き言葉として書き記すことの意味」まではないという違いを指摘することができます。

例えば、「社内の規則について明記しています」という文章は、「社内の決まりごとについて文字で書き記した書類・冊子」などがあることを示唆しています。

一方で、「社内の規則について明示しています」という文章にすると、「誰にでもはっきりと示していること」までは分かりますが、必ずしも「書類の文章・書き言葉として書き記しているかどうか」までは分からないのです。

「明記」の例文

「明記」の例文

・『この学校において守らなければならないルールについては、皆さんに配布している生徒手帳の校則・生徒心得の項目に明記しています』
・『ある行為の禁止が明記された法律の条文がないからといって、世の中でみんなにその行為が受け入れられるという保証はありません』

「明示」の例文

「明示」の例文

・『ワクチン接種証明書の明示を求める公共の施設や飲食店が増えている状況に対して、海外では賛成と反対の市民が対立しています』
・『契約が成立する条件を事前に明示していただけないのであれば、このビジネスの交渉はここで打ち切らなければならなくなります』

まとめ

まとめ

この記事では、「明記」「明示」の違いについて説明しましたがいかがでしたか?「明記」には「誰もが読めば分かるように、はっきりと書き記すこと」を意味していますが、「明示」には「文字として書き記すこと」を直接示す意味はありません。

「明記」「明示」の違いを詳しくリサーチしたい人は、この記事の解説を参考にしてみてください。