「愉快犯」と「模倣犯」の違いとは?分かりやすく解釈

「愉快犯」と「模倣犯」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「愉快犯」「模倣犯」の違いを分かりやすく説明していきます。

「愉快犯」とは?

「愉快犯」とは?

犯罪を起こすことによる人や社会の反応を見て楽しむことや騒ぎを起こすことを目的として犯行に及ぶことで、金品を奪うことなどがメインではない犯罪です。

爆弾を仕掛けたなどの嘘を付くタイプの犯罪では、なにか行事を中止させる目的があった場合は愉快犯ではなく、目的がない場合は愉快犯と言えます。

愉快犯という言葉は日本では1977年の青酸コーラ無差別殺人事件からが定着しています。

この犯罪は現金の受け渡しや警察に要求をする、人に暴行をするなどのプロセスがなく、人に直接会うことがないまま行う事が可能なため、未解決の事件も多くなってしまっています。

落とし穴を掘るなど小さないたずらも方向性としては愉快犯的と言えるでしょう。

愉快犯は目的が犯罪への反応というところが厄介で、犯罪に対して報道機関や警察が無反応ということはできず、抑止しきれない部分があります。

「模倣犯」とは?

「模倣犯」とは?

重大な犯罪を真似た犯罪を行うことを指し、計画性や資金の必要がある組織犯罪よりは個人による犯罪が行われやすくなっています。

「テレビで事件のニュースを聞いて自分もやってみたくなった」というような旨の供述をすることが模倣犯の言動で、犯罪を完全になくすことができないため模倣犯も発生してしまう部分があります。

また、重大度の大きな犯罪が起きてしまうと報道する必要がかならずあるため、この部分での模倣犯を防ぐということはかなり難しいと言えます。

模倣犯は模倣していることが特徴であるため、極端に言えば勝手に橋をかけるような犯罪であっても発生する可能性はありますが、現実的には通り魔、立てこもり事件などが模倣されやすくなっています。

横領などは誰もができる犯罪ではないという点で模倣されにくいと言えます。

「愉快犯」と「模倣犯」の違い

「愉快犯」と「模倣犯」の違い

「愉快犯」「模倣犯」の違いを、分かりやすく解説します。

愉快犯は犯罪行為を起こして人々や世間、報道の反応を見て楽しむ目的のもので、計画的なものもあれば衝動的に近いものもありえます。

報道しないことが愉快犯にダメージを与えられるのですが実際にはそうは行きません。

模倣犯は以前起きた犯罪を真似て犯罪行為をすることで、結果的に法を犯してしまったような企業の犯罪などの模倣ではなく、個人が起こした事件を真似ることが多くなっています。

愉快犯の模倣犯ということもありえます。

こちらも報道しないことで発生を防げなくはないですが非現実的です。

重大で人命の関わる犯罪を模倣するケースが多く社会への不満が動機というケースも見られます。

まとめ

まとめ

愉快犯と模倣犯は事件が人に一切知られない状況であればかなり防げると考えられますが現実的ではなく、対策が難しい犯罪でもあります。

特に愉快犯は一切被害者に会わずに行える性質もあるため、犯人逮捕が難しい犯罪でもあります。