この記事では、「愁嘆場」と「修羅場」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「愁嘆場」とは?
「愁嘆場」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「愁嘆場」は「しゅうたんば」と読みます。
「愁嘆場」は、「芝居で、登場人物が嘆き悲しむ所作のある場面」という意味があり、転じて、「実生活上の悲劇的な局面」という意味があります。
演劇を見に行ったときに、悲しい場面があった場合は、その場面を「愁嘆場」と表現してみましょう。
また、日常の場面で、悲劇的な局面に出会った場合も、「愁嘆場」という言葉を使うことができます。
例えば、恋人のことを大好きな人が、ある日、街中で、恋人の浮気場面を見てしまった場合、悲劇的と言えるのではないでしょうか。
このような場面は、「私は、恋人の浮気現場を目撃するという、愁嘆場を演じることになった」などと言い表すことができます。
「修羅場」とは?
「修羅場」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「修羅場」は「しゅらば」と読みます。
「修羅場」は、「血みどろの激しい戦いや争いの行われる場所」という意味があります。
血みどろの激しい戦いや争いの行われる場所を見たとき、思い浮かべたときなどに、「修羅場」という言葉を使うことができます。
例えば、戦争映画を観たとき、また、戦争のドキュメンタリーを見たときに、「修羅場」が映っているかもしれません。
戦争から帰還した人は、「戦争の修羅場から帰ってきた人」と言えるのではないでしょうか。
また、ボクシングの試合が、血まみれで凄惨な試合になった場合も、「ボクサーの立つリングが、両者が血を流す修羅場と化した」などと言い表すことができます。
このように、血みどろの激しい戦いや争いの行われる場所について、「修羅場」と言い表すことができそうです。
「愁嘆場」と「修羅場」の違い
「愁嘆場」と「修羅場」の違いを、分かりやすく解説します。
「愁嘆場」は、「実生活上の悲劇的な局面」という意味があります。
一方の「修羅場」は、「血みどろの激しい戦いや争いの行われる場所」という意味があります。
このように、「愁嘆場」と「修羅場」は、大きな意味の違いがあります。
ただし、恋愛の場面において、「愁嘆場」と「修羅場」が登場することが多く、混同されることが多くなります。
例えば、男女が別れる場面はとても悲しい場面なので、「愁嘆場」と言い表すことができます。
しかし、別れる場面で、彼氏や彼女が怒りだして、包丁を手にし「別れるなら殺す」と言い出したら、「修羅場」と化します。
このように、意味はまるで違う二つの言葉ですが、少しのさじ加減で、「愁嘆場」が「修羅場」になることがあると知っておきましょう。
まとめ
「愁嘆場」と「修羅場」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。