この記事では、「過程」と「段階」の違いを分かりやすく説明していきます。
「過程」とは?
「過程」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「過程」は「かてい」と読みます。
「過程」は、「物事が変化し進行して、ある結果に達するまでの道筋」という意味があります。
「プロセス」と言い換えこともできます。
例えば、単細胞生物だった生き物が、進化の結果、魚類のようになり、陸に上がり爬虫類になり、最終的に人間になるような道筋があります。
このような道筋のことを、「進化の過程」と言うことができます。
また、夢を目指して努力している人が、今の自分が置かれている境遇を話すとき、夢の実現のための道筋にいると考えて、「まだ、夢の過程にいる」などと言うことがあります。
さらに、いきなり良いアイデアが降ってきて、商品開発に成功するような場面があります。
この場合は、「思考する過程をぶっ飛ばして、いきなり良いアイデアが降ってきた」などと言うことができます。
「段階」とは?
「段階」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「段階」は「だんかい」と読みます。
「段階」は、「物事の順序」という意味があります。
例えば、A地点からB地点に行き、C地点に行く人について語る時、順序良く、A地点にいる様子から話すとき、「A地点から、段階を追って話していく」などと言うことができます。
また、「段階」には、「ある基準によって区切った、能力や品質の順序」という意味があります。
「等級」と言い換えることもでき、リンゴの良し悪しを大きさで判断して価格差をつけるような場合、「リンゴを大きさによって段階をつける」などと言います。
さらに、「段階」には「物事が進行していく途中で区切られた一つの状態」という意味があります。
例えば、あるカップルが仲たがいをして、さらに憎しみ合い、互いを無視をするようになってしまった場合、「仲直りする段階はとっくに過ぎている」などと言います。
「過程」と「段階」の違い
「過程」と「段階」の違いを、分かりやすく解説します。
「過程」は、「物事が変化し進行して、ある結果に達するまでの道筋」という意味があります。
一方「段階」には、「物事の順序」、また、「物事が進行していく途中で区切られた一つの状態」という意味があります。
「過程」は、物事が進む様子を連続してとらえている言葉なのに対して、「段階」は、物事が進む様子を、区切ったうちの一つの状態を意味する言葉になります。
例えば、単細胞生物から人間になっていく様子を、連続的にとらえたものが「進化の過程」なのに対して、単細胞生物、魚類、両生類、爬虫類、などと区切ってとらえるのが「進化の段階」という、違いがあります。
まとめ
「過程」と「段階」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
言葉の意味と違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。