「人工芝」と「天然芝」の違いについて、詳しく解説していきます。
「人工芝」とは?
「人工芝」とは、樹脂製の素材で芝に見えるように作ったもので、一般にはナイロンやポリプロピレンが材質となっています。
前者は屋内で使う分には充分ですが、紫外線に当たると色が焼けてしまう為、野外用には後者で作られるいるものがよく用いられます。
スポーツの競技場で使われているのはもっと高級な素材で、ポリ塩化ビニルデン製のものが多いです。
こちらは先のような素材のものより見た目から芝にとてもよく似ており、耐久性も高い分、高価なことから一般にはあまり見掛けません。
いずれの材質でも、生きている植物の芝ではない為、敷いた後にこれといった手間が掛からないのが特徴ですが、傷んだ箇所を部分的に張り替えるようなメンテナンスは必要になります。
「天然芝」とは?
「天然芝」は、植物として生きている芝のことで、単に「芝」と使ってもこちらの意味になりますが、先の「人工芝」との区別の為に遭えて「天然」と付けています。
植物そのものなので、管理には水をやったり、日光に当てるといったことが必要になり、冬季には茶色く変色する性質もある為、1年中綺麗な状態で使うのは難しいと考えないといけません。
こちらの場合は傷んだ部分だけでなく、植物として寿命になった場合にも張り替えが必要になります。
その時期として、おおよそ7~8年程度が目安だと言われています。
「人工芝」と「天然芝」の違い
「人工芝」は、人工物なだけに成長することもない為、痛むことがなければずっと使用することができますが、「天然芝」には、先のようにどうしても寿命というものがあります。
また、序々に成長する為、一定の長さで保たせるには定期的な剪定が必要なり、そのようなことまで考えた費用は人工芝の何倍にもなってしまうことから、広い範囲で芝が使われる時には本来は天然芝にしたい所を人工芝で代用する場合も多くなっています。
ただし、スライディングや転倒などの際に危険なことから、サッカーやラグビーといった競技には向いておらず、スポーツでは野球場で使われていることがほとんどです。
まとめ
このように、「人工芝」と「天然芝」は、見た目には区別が付かないこともありますが、性質は大きく異なります。